ガザ地区で11人が餓死、イスラエル軍の攻撃により47人が死亡

ガザ地区では飢餓が広がっており、栄養失調で死亡する人々が増えている。
40人が配給所付近で殺される
ガザ地区の医療関係者によれば、8月9日には、過去24時間で11人が栄養失調や飢餓により死亡したという。これで飢餓関連により死亡した人の合計は、212人となった。
またガザ地区ではイスラエル軍の攻撃も続いており、9日には47人のパレスチナ人が殺害されたそうだ。
このうち少なくとも40人が、「ガザ人道財団」の配給所付近で、イスラエル兵の銃撃により殺されたと言われている。
またガザ地区では支援物資の空中投下も行われているが、9日には落下した物資がぶつかり、1人の子供が死亡した。
בן 15 נהרג מארגז סיוע שהוצנח. pic.twitter.com/MyNEGjQ2pe
— חדשות המוקד (@hamoked_il) August 9, 2025
パレスチナのサッカー代表が死亡
ガザ地区では8月6日、パレスチナのサッカー代表だった男性、Suleiman al-Obeidさんがイスラエル軍に攻撃されて死亡した。
al-Obeidさんは「パレスチナのペレ」とも呼ばれている伝説的な選手だったが、当時は食料を求めて、配給所付近で待っていたという。
イングランドのサッカーチーム「リバプールFC」に所属し、エジプト代表でもあるMohamed Salah選手は、al-Obeidさんがイスラエル兵に殺されたことに言及しない、「欧州サッカー連盟(UEFA)」を非難した。
Salah選手はSNSにおいて、「UEFAは、どのようにal-Obeidさんが殺されたのか、どこで、なぜ殺されたのか、私たちに話そうとしないのか?」と投稿し、疑問を呈した。
パレスチナのサッカー協会によれば、イスラエル軍はこれまでに321人のサッカー関係者を殺害しているという。
#ICYMI: Palestinian football star Suleiman al-Obaid — also known as the “Pele of Palestinian football” — was killed in an Israeli air strike while waiting for aid in Gaza; he’s one of 321 football-industry figures killed in the ongoing genocide. pic.twitter.com/08DRPjvcwK
— Al Jazeera English (@AJEnglish) August 9, 2025
英ではデモ参加者200人を逮捕
そのイギリスでは8月9日、親パレスチナの団体「パレスチナ・アクション」を政府がテロ組織に指定したことに対する、抗議デモが行われた。
このテロ指定により「パレスチナ・アクション」を支持するプラカードを掲げただけでも逮捕されることになり、ロンドンで行われた抗議デモでは、少なくとも200人の参加者が逮捕されたという。(400人以上を逮捕との報道も)
また人々はガザ地区のパレスチナ人との団結を示す声も上げており、ロンドンでは8月10日も大規模なデモが行われる予定となっている。
イスラエル軍は、北部のガザ市をコントロール下に置き、約100万人のパレスチナ人を南部にある強制収容所に移送しようとしているが、多くの人々が拒否しているそうだ。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Gaza child crushed by aid drop as Israel kills 21 more seeking aid(8/9)