102歳の日本人男性が富士山の登頂に成功、ギネス世界記録を更新

日本人男性が先日、最高齢の富士山登頂記録を更新し、ギネス世界記録に認定された。
「多くの人に支えられた」
その男性とは、102歳の阿久澤幸吉さんだ。阿久澤さんは8月3日、70歳の娘・元江さんと孫娘、その夫、そして地元の登山クラブの友人4人と共に富士山に臨んだという。
一行は、登山道の山小屋で2泊し、5日には富士山の山頂に到達。阿久澤幸吉さんは、最高齢で富士山登頂に成功したとし、その後、ギネス世界記録に認定された。
阿久澤さんはAP通信のインタビューで、次のように語っている。
「途中で本当に諦めようかと思いました。登頂は大変でしたが、友人たちの励ましのおかげでうまくいきました。本当に多くの人に支えられたからこそ、やり遂げることができました」
102歳、富士山頂に立つ
前橋の阿久澤さん、ギネス認定102歳の阿久澤幸吉さん(前橋市市之関町)が8月5日、富士山の頂上に立った。男女含めて世界最高齢者。自宅で8月16日、ギネス世界記録認定証が授与された。https://t.co/JItACGwgNm pic.twitter.com/hEDZHmJZ6e
— 前橋新聞me bu ku (@mebuku2) August 16, 2025
正式発表です🌟102歳の阿久澤幸吉さんが、富士山登頂に成功し、ギネス世界記録「富士山を登頂した最高齢の男性」に認定されました㊗本当に本当に、おめでとうございます🎉🎉🎉
— ギネス世界記録 (@GWRJapan) August 18, 2025
毎週1つの山を登る
実は、阿久澤さんは96歳の時にも、富士山に登った経験があるという。
しかしそれから6年間、彼は登山中の転落や心臓疾患、帯状疱疹などに苦しみ、困難を乗り越えてきたそうだ。
そして富士登山の3カ月前からトレーニングを続け、午前5時に起きて1時間の散歩をし、毎週だいたい1つの山に挑戦したという。その多くは群馬県西部の長野県周辺の山だったとされている。
阿久澤さんは現在、群馬県の前橋市に住んでおり、以前はエンジン設計技師として働き、後に家畜人工授精師となり、85歳までその職を続けたという。
また阿久澤さんは現在も、午前中を高齢者介護施設でボランティア活動を行い、自宅のアトリエで絵画を教えているそうだ。
阿久澤さんについては、ギネス世界記録の日本語版でも紹介している。そちらも是非、ご覧いただきたい。(了)
参考:ギネス世界記録:阿久澤幸吉さんギネス世界記録達成 102歳で富士山登頂(8/18)
出典元:ABC News:102-year-old becomes oldest person to summit Mount Fuji(9/5)