俳優らを含む1300人以上のアーティスト、イスラエル映画界との協力を拒否

ハリウッドの大物俳優を含む数多くのアーティストが、パレスチナ人への虐殺に加担するイスラエルの映画界との協力を拒否した。
映画祭、映画館、放送局との関係を断つ
月曜日に発表された誓約の中で、1300人以上のアーティストらが、6万4000人以上のパレスチナ人を殺害し、ガザ地区を破壊し続けているイスラエルを非難したという。
アーティストの中には、イギリス人女優のOlivia Colmanさんや、若手女優のAyo Edebiriさん、ベテラン俳優のMark Ruffaloさん、俳優でラッパーのRiz Ahmedさん、イギリス人女優のTilda Swintonさん、スペイン人俳優のJavier Bardemさんが含まれている。
発表された誓約書には、次のように記されていた。
「アパルトヘイト下の南アフリカで映画上映を拒否した反アパルトヘイト映画製作者連合に感銘を受け、私たちはパレスチナ人に対するジェノサイドとアパルトヘイトに関与しているイスラエルの映画機関(映画祭、映画館、放送局、制作会社など)との関係を断ち、映画上映や出演、その他の協力を行わないことを誓約します」
イスラエルはジェノサイドを行っている
また誓約書には、イスラエルに対する、ジェノサイドの容疑は妥当であると書かれ、イスラエルによるパレスチナ領の占領は違法であると結論付けた国際司法裁判所の判決も引用されていたという。
ジェノサイドは、国連によって「国民的、民族的、人種的、または宗教的集団の全部または一部を破壊する意図を持って行われた行為」と定義されており、最も重大な戦争犯罪の1つとされている。
ハリウッドは歴史的にイスラエル寄りであり、1960年の映画『エクソダス』のようにイスラエル建国を称賛した作品なども制作し、作品にイスラエルへの肯定的な言及を定期的に挿入してきた。
しかし近年、多くの俳優や監督がイスラエルの政策に反対の声を上げており、時には自身のキャリアに悪影響を与えることさえあるという。
例えば、この誓約に署名した女優、スーザン・サランドンさんは、2023年にパレスチナ連帯集会に参加した後、所属タレント事務所から契約を解除されたそうだ。
またガザ地区での紛争勃発後、同じくボイコットの呼びかけに参加した女優、メリッサ・バレラさんもイスラエルを批判するSNSへの投稿が原因で、ホラーシリーズ「スクリーム」での役を失ったという。(了)
出典元:Aljazeera:Hundreds of artists pledge boycott of Israeli film institutions over Gaza(9/8)