Switch news

知っておきたい世界のニュース

ガザ地区の人道状況が悪化、イスラエルが支援物資の流入制限を継続

ガザ地区の人道状況が悪化、イスラエルが支援物資の流入制限を継続
X_Al Jazeera English

イスラエルが国境検問所を封鎖し、人道支援物資の搬入を制限しているため、ガザ地区では多くの人々が十分な食料を得られていない。

 

最低限の栄養ニーズを満たしていない

 

中東メディア「アルジャジーラ」の取材班によれば、イスラエルが支援物資の流入を制限し続けているため、パレスチナの人々は適切な避難所、十分な食料、そして不可欠な水を見つけるのに苦労しているという。

 

特にガザ地区北部の国境検問所は、50日以上、約2カ月以上閉鎖されており、北部全域には過去10日間、支援物資を積んだトラックが全く到着していないそうだ。

 

ガザ地区中部のDeir el-Balahで活動している、パレスチナNGO「PARC」のBahaa Zaqout氏も、「停戦開始から2週間が経過した現在も、ガザ地区の状況は依然として悲惨な状態が続いている」と述べている。

 

Zaqout氏によれば、ビスケットやチョコレート、ソーダは商用トラックでの搬入が許可されている一方で、植物の種子やオリーブなどは依然として搬入が制限されているという。

 

また、一部の果物や野菜は搬入されているものの、価格は依然として高く、ほとんどの人々の手が届かない状況にあるそうだ。

 

このため現在の状況は、「子供や女性、そして最も脆弱な立場にある人々にとって、必要な最低限の栄養ニーズを満たしていない」と指摘している。

 

世界保健機関(WHO)も、停戦にもかかわらず、ラファ国境検問所が閉鎖されたままだと主張。22日には41人の重症患者が搬送されたが、まだ緊急に治療を必要とする1万5000人のパレスチナ人が、ガザ地区からの医療避難を待っていると訴えた。

 

イスラエル軍がレバノンを空爆

 

一方、イスラエル軍は23日、停戦中にもかかわらず、レバノンの東部および南部へ空爆を行った。

 

レバノン保健省によれば、イスラエル軍による東部の山岳地帯への空爆で2人が死亡し、南部への別の空爆で、高齢者の女性を含む2人が死亡したという。

 

イスラエル軍は「ヒズボラ」の拠点を空爆したと主張しているが、これまで何度も、停戦中であるにも関わらず、レバノンを攻撃し続けている。

 

 

またある専門家は、イスラエル軍がガザ地区で混乱を引き起こすことを目的として、反ハマスの民兵組織に武器を供給し、支援していると指摘。

 

シリアやレバノンで行われているように、ガザ地区で「内戦」の要素を煽っているとの見方を示している。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Gaza humanitarian crisis worsening despite Israel, Hamas ceasefire(10/23)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top