法廷でエルビス・プレスリーのかつらをつけた判事、停職処分を受ける

ロックンロールの王様、エルビス・プレスリーへの愛情が行き過ぎ、アメリカ・ミズーリ州の判事が停職処分を受けた。
かつらを被り法廷に座る
その判事とは、ミズーリ州のセントチャールズ郡で、最も長く巡回判事を務めたマシュー・E・P・ソーンヒル氏だ。
司法不正疑惑を調査するミズーリ州判事退職・解任・懲戒委員会の報告書によると、ソーンヒル判事は「10月31日前後、つまりハロウィンの時期に、法廷でエルビス・プレスリーのかつらをかぶって仕事をしていた」という。
そして報告書には、ソーンヒル判事が、エルビスのトレードマークである、黒いポンパドール(リーゼントで前髪を盛り上げた髪型)のかつらをかぶり、サングラスを身に着け、法廷に座っている写真が掲載されているそうだ。
経歴ページに「エルビス愛好家」
しかもソーンヒル判事は時折、訴訟当事者や証人に対し、自分の携帯電話でエルビスの曲を流しながら宣誓する選択肢を与えていたという。
さらに判事は法廷手続き中に時折、エルビスに言及し、生年月日や死亡日、楽曲の歌詞などを話していたそうだ。
彼の経歴ページにも「エルビス愛好家」と書かれ、以前にもエルビスが住み、埋葬されているグレイスランドを13回訪れたと語っていたという。
委員会は、ソーンヒル判事が「法廷における秩序と礼儀を維持できなかった」と判断し、6カ月間の無給停職処分と、退職前の18カ月間の職務継続を勧告した。
11月12日付の書簡で、ソーンヒル判事は申し立てられた内容に一切異議を唱えず、「実質的に正確」であると述べ、自身の誤りを認めたそうだ。
結局、ソーンヒル判事は委員会が提示した条件に同意し、20年間の裁判官としての任期を終えた後、無事に退職することができたという。(了)
出典元:BBC:US judge resigns after being disciplined for wearing Elvis wig in court(11/21)


























