米軍のF-15戦闘機がイラン上空で撃墜、2機目もホルムズ海峡付近に墜落

アメリカ軍の戦闘機が4月3日、イラン軍によって撃墜され、1人の乗組員が救出された。
「F-15」や「A-10」が墜落
CNNによれば、撃墜された戦闘機は「F-15Eストライクイーグル」とされ、この機体は通常、パイロットと兵器システムの乗組員、2名で運用されるという。
撃墜された場所はイラン南部とされ、1人の乗組員がアメリカ軍により救出され、現在治療を受けているようだが、1人はまだ行方不明のままで、捜索が続けられている。
またニューヨークタイムズ紙によれば、「F-15」がイラン軍によって撃墜されたほぼ同時刻、2機目の攻撃機「A-10ウォートホッグ」もホルムズ海峡付近で墜落したという。イラン軍によって、撃墜されたのかどうかは、明らかにされていない。
イラン側はアメリカの停戦を拒否
またアメリカ側は、48時間の停戦を持ちかけたが、イラン政府はこの停戦を拒否したと明らかにした。
この停戦案は4月1日に、第3国を通じて伝えられたが、イラン政府は仲介国に対し、今後数日のうちにパキスタンで、アメリカ側と会談する意志はないと正式に伝えたという。
イランのアッバス・アラグチ外相は以前から、イラン政府が一時的な停戦ではなく、恒久的かつ包括的な戦争の終結、そして被害に対する賠償などを求めていると述べていた。
またアラグチ外相は、現時点で両国間の信頼は「ゼロ」であり、アメリカが要求する15項目の提案についても、「過剰」だとの見方を示していた。
アメリカのトランプ大統領は4月1日の演説で、イランの民間インフラを攻撃し、「石器時代に戻す」と脅しをかけていたが、裏では停戦を申し出ていたことになる。
イランの「パスツール研究所」が被害
アメリカ軍とイスラエル軍の攻撃は続けられており、3日には首都・テヘランにある「イラン・パスツール研究所」が甚大な被害を受けたという。
この研究所は100年の歴史を持つ医療センターで、イラン側はこの攻撃について、「国際保健安全保障に対する直接的な攻撃である」と非難した。
イラン側も近隣の湾岸諸国へ攻撃を続けており、3日には迎撃されたドローンの残骸とみられるものが、アブダビのガス施設に落下。施設に大きな被害が出て、エジプト人1人が死亡、4人が軽傷を負ったという。
またクウェート政府は、イランの攻撃により、電力・海水淡水化プラントが「物的損害」を受けたと明らかにしたが、イラン側はこの攻撃を否定している。
アメリカの情報機関によれば、1カ月以上の激しい空爆にも関わらず、イランの弾道ミサイル発射装置の約半数が無傷のままだという。
また情報機関は、イラン側が依然として数千機の攻撃ドローンや、沿岸防衛用の巡航ミサイルの「大部分」を保有しているとの見方を示している。
仏の船舶がホルムズ海峡を通過
4月2日、フランスの海運大手「CMA CGM」のコンテナ船「クリビ」号が、ホルムズ海峡を通過した。
このコンテナ船は、イラン側の領海を通過する前に、所有者の国籍をイラン政府に示していたとされ、今回の戦争が始まって以来、初めてホルムズ海峡を通過した西側の船舶となる。
またフィリピン政府も4月3日、イランがホルムズ海峡における石油輸送の安全な航行を許可すると明らかにした。
関係者によると、フィリピンのテレサ・ラザロ外相とイランのアッバス・アラグチ外相との「実りある電話会談」により、重要な石油輸送の道が開かれたという。
イラン側は一部の船舶に対し、最大で200万ドル(約3億2000万円)の通行料を要求していたとも報じられている。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: one crew member rescued from US fighter jet shot down by Iran(4/3)

























