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中国で新たな埋葬政策により「柩」を強制回収、ネット上でも批判が噴出

中国で新たな埋葬政策により「柩」を強制回収、ネット上でも批判が噴出
秒拍/董郎行

中国で数多くの埋葬用の柩が当局によって回収され、その強制的な手法が問題視されて、ネット上でも批判が寄せられている。

 

墓地の不足により火葬を指示

 

ABC Newsによれば、そもそも中国では毎年、約900万人の葬儀が行われているが、現在は埋葬する土地の不足に直面しているという。

 

北京でもほとんどの墓地が一杯となっているため、多くの人々が隣接する省や市に運び、愛する家族の遺体を柩に入れて埋葬しているそうだ。

 

このため中国政府は今年の春から新しい埋葬政策を実施。環境を守り、土地を保存するため遺体を火葬するよう住民らに要請した。

 

さらに自治体の職員が各家庭を回り、住民らが保管している柩を回収し、その後破壊してきたとか。

 

これに対し住民らは反発。ネット上でも新しい埋葬政策に対し、多くの批判が寄せられているという。

 

江西省では強制的な処置に乗り出す

 

そもそも中国の多くの地域では、埋葬するために柩が使われており、住民らは自分が死ぬ数年前に特注の柩を購入し、家の中で保管してきたという。

 

しかし中国政府は埋葬場所の不足から、住民らに「垂直埋葬」や「火葬」を行うよう指示し、柩を使わないよう求めてきた。

 

無論、当局は高価な柩を無条件で回収するわけではない。政府は柩の補償として、住民らに2000元を支払っているが、その金額は多くの人が柩を購入する際に使った4000元から5000元よりかなり少ないそうだ。

 

しかも江西省の高安市では、多くの住民が自主的に柩を提出しないため、先週強制的な処置に乗り出した。

 

ウェイボーで公開された映像でも、当局によって回収された大量の柩が建設車両によって破壊される様子や、回収されるのを防ぐため年老いた男性が棺の中に入って、泣きながら抵抗する場面も映っている。

 

Weibo

 

この映像は話題となり、中国政府も声明で、このような処置が人々の心を傷つけ、悪い影響を与えたと認めつつも、さらにこの新しい政策のメリットを人々に伝え、教育するよう自治体に促しているという。(了)

 

 

出典元:ABC News:Coffins destroyed in China in search of solution to burying 9 million bodies a year(8/2)

出典元:ABC:‘Barbaric’: coffins destroyed, seized as Chinese province executes hardline ‘burial-free policy’(8/2)

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