「自治体がビッグフットの調査をしない!」カナダ人男性が訴えるも裁判で敗北
幻の生物と呼ばれる「ビッグフット」を巡る珍しい裁判がカナダで開かれ、ついに判決が下された。
自治体が存在を把握する義務を怠った
その裁判を起こしたのはTodd Standingさん。彼は「ビッグフット(サスクワッチ)」の存在を信じ、研究者についてのフィルムも製作した人物だ。
彼は以前、ブリティッシュコロンビア州の自治体に対し、同州に巨大な猿のような土着の生物が生息していることを把握させようとしたという。
しかし自治体は科学的調査を実施しなかったため、Standingさんはブリティッシュコロンビア州が「サスクワッチ」の存在を認識しようとする義務を怠ったとして提訴した。
また裁判で彼は自治体によって、この生物に対する自身の関心や懸念について表明する基本的権利を侵害されたと訴えたそうだ。
裁判所には調査を強制する権利なし
この裁判は最高裁で争われたのだが、Kenneth Ball判事は訴訟自体に合理的な理由が見つからなかったとして、Standingさんの訴えを却下。
また判事は、裁判所が州の自治体に対して、動植物に対する科学的調査を強制させる権利はないと伝えたという。
さらに権利が侵害されたとするStandingさんの主張も却下。自治体がこの動物を調査しないことは、「ビッグフット」についてStandingさんの考えや信念、意見を述べることを禁止したり、制限したりしたことにはならないと理由を述べたそうだ。
「ビッグフット」については多くの謎に包まれているが、このような裁判が開かれるとはかなり珍しいケースと言えるに違いない。(了)
出典元:BBC:Bigfoot researcher’s lawsuit tossed out by Canada court(9/5)
出典元:VANCOUVER SUN:Golden filmmaker unable to prove in court that sasquatch exists(9/4)