豪で大手のスーパーの取り組みにより、80%もビニール袋の消費量が減少
オーストラリアでスーパーのビニール袋の提供が禁止されて以来、大幅に消費量が減ったことが明らかにされた。
80%もビニール袋の消費が減少
全国小売協会が12月3日に声明で発表したところによれば、国内の大手スーパーがビニール袋の提供を禁止してから、約80%も消費量が減ったという。
その大手スーパーとは「Woolworths」と「Coles」。「Woolworths」は今年の6月20日から、「Coles」は7月1日から、お客へのビニール袋の提供を止めたとされている。
これによりトータルで15億ものビニール袋が店内から取り除かれたそうだ。
また同様のビニール袋の提供中止は、クイーンズランド州全土でも7月1日から実施されたという。
当初は客の怒りを買ったことも
このような取り組みは州がゴミを減らすため後押ししたもので、客は自分の買い物袋を持参するか、もしくは15豪セント(約12円)支払って、再利用できる袋を購入しなければならない。
そのため当初は利用客の怒りを買い、客がレジ係に文句を言ったり、ネットにも怒りをぶちまけるような投稿をしたりする者がいたそうだ。全国小売協会のDavid Stout氏も次のように述べている。
「使い捨てのビニール袋をもはや提供しないという小売店の決断により、当初は何人かの買い物客から敵対的な反応を受けました。しかしこれにより多くのビニール袋の流通を減らした小売店は、称賛に値します」
そして現在、多くの客が自身のバッグを持っており、小売店の中にはビニール袋の減少の割合が90%にも達したところもあるという。
また今回の大手スーパーの取り組みは、マイバッグへの移行方法のお手本を示すものとして、中小企業の助けにもなると言われている。
さらにこの結果として、客の消費行動における同様の変化が食品、家具や家電、サービス業界にまで起きているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Supermarket ban sees ‘80% drop’ in plastic bag consumption nationwide(12/2)
出典元:Channel NewsAsia:Australia plastic bag consumption down 80% after supermarket ban(12/3)