第1次世界大戦中のドイツ軍潜水艦、100年の時を経てフランスの海岸に姿を現す
約100年前に沈んだとされるドイツ軍の潜水艦の残骸が、フランスの浜辺に姿を現した。
砂に埋もれていた船体が徐々に現れる
その潜水艦とは第1次大戦で使われたドイツ軍の「UC-61」。
これは1917年7月26日にフランス北部、カレー近郊の町、Wissantの海辺で暗礁(浅瀬)に乗り上げたという。
その後、長い間砂に埋もれていたが、徐々に残骸が表面に姿を現してきたそうだ。
地元の市長は姿を現すのは束の間だとしているが、今では旅行客のアトラクションになっているとか。
潮の干満や風によって砂が移動
沈んだ当時、潜水艦の乗組員はこれを破壊または浸水させ、やがて艦を捨てたとされており、1930年代までに船体のほとんどが砂に埋まっていたという。
その後、潮の満ち引きや風で砂が移動することになり、2、3年毎に徐々に姿が見えるようになってきたそうだ。
もっとも強い風が吹いた場合、再び潜水艦が砂に埋もれるとみられているが、昨年の12月には段丘から100mほど潮が後退したため、船体の2つのセクションがすっかり現れるようになったとか。
Bernard Bracq市長は次のように語っている。
「住民の多くは、ここに潜水艦があるのはずっと知っていました。しかし沈没船の大部分が沈泥で覆われており、それゆえ見えなかったのです。部分的には見えていましたが、ここまで姿が見えるようになったのは初めてです」
潜水艦「UC-61」は魚雷を発射したり、機雷を設置したりして、それまで11隻に及ぶ連合国の船を撃沈してきたと考えられている。
そして最後の航海でもベルギーのZeebrugge港から出港し、機雷を設置していたそうだが、その後暗礁に乗り上げたそうだ。脱出した26名の乗組員は、フランス当局に降伏したとされている。(了)
出典元:BBC:German WW1 submarine emerges off French coast(1/12)
出典元:CNN:German WWI U-boat resurfaces off French coast(1/13)