CIAが極秘で使用していた暗殺兵器、6本の刃を備えたミサイルの全容が明らかに
アメリカの情報機関CIAが、テロリストなどを殺害するため意外な兵器を密かに開発し、使用していたことが明らかにされた。
爆薬の代わりに6本のブレードを備える
その兵器の名前は「R9X」。これは「Hellfire」という空対地誘導ミサイルを改良したものとされている。
大きな特徴は、ミサイルの先端に爆薬を詰めた弾頭がついていないこと。その代わりミサイル内部に、6本の長いブレード(刃)が仕組まれているという。
そしてターゲットに着弾した瞬間、6本のブレードが飛び出して、標的を殺害するそうだ。
NEW – @WSJ confirms the @CIA & @DeptofDefense have a new "secret" missile – the R9X, or "flying Ginsu" – which kills a selected target with 6 blades, but no explosive payload.
— "To the targeted person, it's as if a speeding anvil fell from the sky."https://t.co/DIQfnfJYDq pic.twitter.com/iM87WUFLhg
— Charles Lister (@Charles_Lister) May 9, 2019
爆発による市民の犠牲者を減らすため
この新しいミサイルについては憶測が流れてはいたものの、今まで一度も存在が確認されておらず、公にもされてこなかった。
しかし先日、Wall Street Journalの取材において米陸軍の情報筋が、ミサイルの存在を認めることに。
情報筋の話によれば、「R9X」はテロリストなど特定の個人を狙った兵器で、ドローンから発射されるという。
そしてなぜブレードを使うのかという点については、爆弾を使って巻き込まれる市民の犠牲者を減らすことが目的だと説明している。
数回しか使用されていない
そしてオバマ政権時代にこの兵器が承認され、2011年から配備されており、実際アルカイダのNO2であるAbu Khayr al-Masri容疑者も、シリアで車に乗っている時に、「R9X」によって殺害されたそうだ。
当時、現場を取材したジャーナリストによれば、容疑者の乗った車の屋根は破壊されていたが、付近に爆発の痕跡はなかったという。
HUGE news via source:
Al-Qaeda deputy leader Abu al-Khayr al-Masri has been killed in a U.S drone strike near Al-Mastoumeh in #Idlib. pic.twitter.com/RORT6sU8Sj
— Charles Lister (@Charles_Lister) February 26, 2017
#pt: Note that Abu al-Khayr’s death has not yet been confirmed publicly, but it is is being spoken of privately within AQ #Syria circles. pic.twitter.com/vxkqZigvtB
— Charles Lister (@Charles_Lister) 2017年2月26日
ただし情報筋の話では、この兵器は数回しか使われていないらしい。
オバマ政権下では一般市民の犠牲者を減らす必要性が強調されたが、トランプ大統領に代わってからは、ドローン攻撃などで犠牲になった一般市民の人数を報告する取り組みも見直されたという。(了)
出典元:BUSINES INSIDER:The US has a secret knife missile that kills terrorists without harming civilians(5/9)
出典元:METRO:The CIA built a targeted ‘knife bomb’ to limit civilian casualties while killing terrorists(5/13)