幻想的な方法で、悪しき風習から脱却したドイツのサーカス団
見る人につかの間の夢を与えるサーカスで見事な芸を見せてくれる動物たちだが、その背後では劣悪な飼育環境が動物愛護団体から“動物虐待”と批判されている。
そんな問題あるサーカスの伝統を、見事な形で終わらせたサーカス団がいる。
それがドイツで1976年から活動しているCircus Roncalliだ。彼らは2018年3月より、リアルな動物が1匹も登場しない公演を実施している。
それがこちらだ。
▼巨大な金魚
▼芸達者な象
▼砂嵐を走る幻想的な馬
3Dホログラムで実現
これらは舞台を360度覆う、高さ5メートル、幅32メートルのプロジェクターに映し出された映像だ。
この映像を作り出すのには、15名の3Dデザイナーとソフトウェアエンジニアがかかわり、2年以上の月日がかかったそうだ。
ホログラムの動物たちが登場する公演は、Storytellerと名付けられている。公演開始以来、Circus Roncalliには世界中からメールやSNSへのコメントが寄せられているが、そのほとんどが好意的な内容だという。
Roncalli is the first Circus in the world to use holographic Animals. #hologram #holographie #futurecircus
Circus Roncalliさんの投稿 2019年6月7日金曜日
また、Twitterにはユニコーンなどの伝説の生き物や、すでに絶滅した生き物も登場させて欲しいといった声が上がっている。
もちろん人間たちのスゴ技も楽しめる
サーカスの新しい時代を切り開いたCircus Roncalliだが、もちろんヒト科によるスゴ技の数々は生で堪能できる。
伝統と新しさを兼ね備えたCircus Roncalli 。2019年の興行もスタートしており、大盛況となっているという。(了)