アフリカ初の高速鉄道がモロッコに誕生、時速320kmで大西洋岸の都市を移動
アフリカに最初の高速鉄道が開通し、現地ではそれを祝して、15日に式典が行われた。
北部からカサブランカまでを走る
その高速鉄道が走ることになったのは、アフリカ北西部にあるモロッコだ。鉄道の名前は「Al Boraq」とされている。
この列車は北部のジブラルタル海峡に面した港町タンジェと首都のラバト、そして商業都市のカサブランカを結ぶという。
建設には7年かかったが、予想よりも良いパフォーマンスをするとして、評価を得ているそうだ。実際のサービスは今年末を予定している。
High speed Al Boraq TGV style Moroccan train. Kenitra to Tanger. @seatsixtyone @AndyBTravels pic.twitter.com/NOU0bgPnWB
— Travelling Herd (@TravellingHerd) November 22, 2019
仏の「TGV」、最高速度は時速320km
この線路を走るのはフランスの「TGV」。約330kmの距離を2時間10分で走り、最高速度は時速320kmに達するという。
列車は終着駅から1時間ごとに出発。午前6時から午後9時まで運行すると言われている。
またここ数年、列車を利用する乗客の数は1日平均9000人もいるため、この収入により運用コストを賄えるそうだ。
実際、すでに乗客の3分の1以上の人が、タンジェからラバト、カサブランカの間を列車で移動しているとか。しかし現状では4時間10分かかるとも言われている。
Al Boraq TGV style Moroccan. Kenitra to Tanger. Upstairs in the first class double decker carriage it is empty. Downstairs is full. It would appear that they book out the downstairs seats first. Downstairs windows obscured by sand. Upstairs clean. @seatsixtyone @AndyBTravels pic.twitter.com/oizhd6bP5b
— Travelling Herd (@TravellingHerd) November 22, 2019
閑散期の最も安い運賃(終点まで)は日本円にして約1670円。最も高いファーストクラスは約4000円になる。
モロッコは今後20年で、人気の観光地であるエッサウィラやアガディールを含む20都市を列車で繋ぐ計画を立てているという。(了)
出典元:INDEPENDENT:AFRICA’S FIRST HIGH-SPEED RAIL LINE CELEBRATES SUCCESSFUL OPENING YEAR(11/22)
出典元:AP:Morocco unveils Africa’s first ever high speed train line(11/16)
出展元:Railway Gazette:Africa’s first high speed line inaugurated(11/16)