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保険金を払わない保険会社に、家族が死体を運び込んで死亡を証明

保険金を払わない保険会社に、家族が死体を運び込んで死亡を証明
Twitter/White Man Confession

書類だけでは死亡が証明できないという理由で保険金の支払いを拒否していた南アフリカの保険会社に、加入者の家族が、なんと本人の死体を運び込んで支払いを請求した。

 

南アフリカ共和国クワズール・ナタール州にあるOld Mutual(オールド・ミューチュアル)社の支店で撮影されたその現場が、ツイッターで拡散されている。

 

オールド・ミューチュアル社は、保険に加えて銀行部門や投資部門を併せ持つ、南アフリカで最も歴史の古い総合金融機関だ。

 

9日間葬儀が行えず

 

死体を運び込んだのは2人の女性、Ntombenhle MhlongoさんとThandaza Mtshaliさん。

 

最近、彼女らの伯父にあたるSifiso Justice Mhlongoさん(46才)が亡くなったが、属している部族の中で非常に重要視されている葬儀を、9日間とり行えなかった。

 

理由は、保険会社が日本円にして約24万円の保険金を支払わなかったからだ。書類に問題があり、死亡が確認できないというのが保険会社の言い分。

 

Ntombenhleさんは、その時の気持ちを海外メディアにこう話す。

 

私たちはお金持ちではありません。はっきり言って貧乏です。そして(お金のある)彼らは、私たちへの支払いを拒否するのです。そのことについては、いまだにとても落胆しています。

何度も交渉しに行きましたが、彼らは取りつく島もありませんでした。私たちは伯父をちゃんと埋葬してあげたかったので、苛立ち、そういう保険会社の態度に怒りを感じました。

 

書類では納得しない保険会社も、死体そのものを見れば死亡を認めるだろう、と考えたNtombenhleさんたちは、遺体安置室にある伯父の遺体を車のトランクに積み込んだ。

 

Twitter/White Man Confession

オフィスの床に遺体を置いて請求

 

拡散されている動画には、保険会社の支店の床に置かれた、プラスチックバッグに入ったMtshaliさんの遺体が映っている。

 

現地メディアが目撃者に取材したところ、Ntombenhleさんたちは恐怖におののく窓口のスタッフに、生命保険金請求書とMtshaliさんの身分証明書、死亡証明書をまとめて手渡したそうだ。

 

「保険金を全額払ってもらうまで、ここを出ていかない」とNtombenhleさんが言うと、支店長は本社に電話をかけ、支払いはすぐに決定したらしい。

 

この後Ntombenhleさんたちは、唖然とする人々が見守る中、伯父の遺体を車のトランクに入れて支店を去った。

 

オールド・ミューチュアル社は、この出来事は非常に稀な残念なケースであり、通常、葬儀費用請求の99%は8時間以内に適切に処理されているとコメントしている。(了)

 

出典元:Mail Online:Don’t R.I.P. me off! Relatives bring family member’s CORPSE into insurance firm’s office after the company demanded they prove he was dead(11/21)

出典元:Neatorama:Family Brings Corpse to Life Insurance Office When the Company Insists on Proof of Death(11/20)

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