女性だからと加えられた危害について―オノ・ヨーコ氏が全ての女性に協力を呼び掛ける
今年86歳となっても、精力的に世界にメッセージを発信し続けるアーティスト、オノ・ヨーコ氏。2019年12月現在、あるアートプロジェクトの協力者を募集しているのをご存じだろうか。
「あらゆる年齢のあらゆる国の女性へ」
12月18日、オノ氏は自身のTwitterにこんなメッセージを投稿した。
ARISING – A Call
Women of all ages, from all countries of the world:
You are invited to email a testament of harm done to you for being a woman with a photograph of your eyes to call@imaginepowerarising.com
I very much hope for your participation.
yoko onohttps://t.co/YitcGKQiui pic.twitter.com/VC0rXEdHVA— Yoko Ono (@yokoono) December 17, 2019
あらゆる年齢のあらゆる国の女性へ
女性だからという理由であなたに加えられた危害についての告白を、あなたの目の写真と一緒に call@imaginepowerarising.com までメールしてください。皆さんのご参加を、心よりお待ちしております。
ヨーコ・オノ
ARISINGというプロジェクト
オノ氏のホームページに書かれている募集の詳細は以下の通りだ。
女性だからという理由であなたに加えられた危害についての告白を、
・あなた自身の言葉で好きなように
・書きたいならファーストネームも一緒に(ただし、フルネームはダメ)
・あなたの目だけを映した写真と共に
Eメールで送って欲しいとのこと。
送られた告白は保存され、ARISINGと名付けられた作品の一部として展示されるとのこと。
締切は特に設けられておらず、作品は成長をしながら国をまたいで展示されていく予定だ。
告白を求めるツイートは9月11日から何度も投稿されているもの。しかし、最新の投稿があった12月18日は、日本ではジャーナリストの伊藤詩織氏が山口敬之氏に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が伊藤氏の訴えを認める判決を出して注目を集めた日でもある。
「あなた自身の言葉で好きなように」とのことなので、英語に自信がない人は日本語で送ってもいいだろう。
今回の件をきっかけにいろいろ考えているけれども発信する勇気のない女性は、オノ氏のアートプロジェクトの一端を担ってみてはいかがだろうか。(了)