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英首相「人との距離をとれ!」地下鉄職員「無理!」本数減少で車内が混み合う

英首相「人との距離をとれ!」地下鉄職員「無理!」本数減少で車内が混み合う
Twitter/Finn Brennan

新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているイギリスでは現在、地下鉄の運用方法に問題が指摘されている。

 

首相は人との距離をとるよう促す

 

イギリスのボリス・ジョンソン首相は先日、国民に対し、人々との距離を保つよう指示し、出来る限り外出を控え、不必要な交通機関での移動をしないよう呼びかけた。(24日には正式に禁止となった)

 

またロンドンのSadiq Khan市長も、労働者たちに対し、家に留まるよう促し、公共交通機関は医療関係者や鉄道関係者など、ウイルス対策の鍵となる仕事に携わる人々が使うべきだと主張。さもなければ「人々は死ぬだろう」とまで述べたという。

 

その上で、鉄道の運行本数などが減らされたが、この結果、電車がかなり混雑し、他の人との距離が取れない状況になったそうだ。

 

鉄道関係者は激怒している

 

運輸長官のGant Shapps氏は、ウイルス対策などの仕事についている人々にとって安全なスペースにするためにも、わずかな本数で電車を運行させるとしていた。

 

しかしこの混雑の状況を知った労働組合「機関車および消防士協会」のFinn Brennan氏は、「いくつかの地下鉄の路線は、いまだに多くの人々を乗せていた。人々から距離を置くのは不可能だ」とツイート。

 

さらに「このことは、路線を使わねばならない重要な仕事をする人々の健康に危険をもたらしている。私は今朝、Jubilee線のいくつかの駅でごった返したホームの写真を送られた。電車の運転士や最前線にいるスタッフは、激怒している」とコメントした。

 

Twitter/Finn Brennan

通勤する看護師も懸念を表明

 

ロンドン交通局によれば、その週の地下鉄の利用者は70%も減り、バスの路線でも乗客が40%減っているという。

 

また先週末の乗客数は、昨年の同じ時期に比べて、87%も減っているそうだ。

 

しかしながら多くの通勤者は、鉄道の運行本数を減らしたため、余計混雑するようになったと不満を漏らしている。

 

実際、看護師の女性も過去の週と比べて、ディストリクト線(ロンドンの地下鉄路線の1つ)での移動はずっと混雑していると証言。運行本数が少なくなれば、多くの人が閉ざされた空間にいることになるため、以前よりも懸念していると述べたという。(了)

 

 

出典元:BBC:Coronavirus: Tube drivers ‘furious’ at crowded carriages(3/23)

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