もみ洗いはNG、配布された「布マスク」の正しい洗い方とは?【経産省動画】
新型コロナウイルス感染予防のため、日本政府から「布マスク」が配布され始めているが、すでに手元に届いた方も多いかもしれない。
その「布マスク」の洗い方について、経済産業省が動画を配信しているのをご存じだろうか。
一般的な「布マスク」の正しい洗い方
その動画は、3月19日にYouTubeに投稿されたもの。
もっともこの動画は、今回配られている「布マスク」だけに対応したものではなく、一般的なガーゼなどでできた「布マスク」の洗い方を示している。
動画を見ると、通常の洗濯の仕方や、汚れが気になった場合の塩素系漂白剤を使った洗い方が示されている。
漂白剤を使用する場合や、乾かす時の注意点も
動画で注意されているのは、決してもみ洗いをしないこと。これは繊維を痛める可能性があるからで、洗う際は軽く押しながら汚れを落とすことが推奨されている。
また水気を切る時も、決して絞ることなく手で押し、またはタオルで水分を吸収する方法がおすすめらしい。
さらに動画では漂白剤を使う場合の洗い方や、乾かすときの注意点も伝えている。
「布マスク」配布の目的の1つとは?
今回、政府から配布されたマスクにはさまざまな意見があるが、忘れてはならないことは、配布の1つの目的が医療用マスクを医療従事者に使ってもらうこと。
つまり普段、一般の人が使っているサージカル・マスクが不足しており、医療従事者にそれを使用してもらうため、国民に「布マスク」を配布したとも考えられている。
また医療現場や介護の現場では、マスク以外にもさまざまな医療物資が不足している。
特に介護の現場で枯渇しているのが、使い捨て手袋。すでに新型コロナへの感染を防ぐため、普段から利用されている方もいるかもしれない。
ただ使い捨て手袋は、正しい脱ぎ方をしないと意味が無かったり、手袋をしていることで油断して手洗いがおろそかになったりすると言われている。
また一般の人の場合、手袋をしていることで危機意識が低下し、いろんなところを触って余計に感染を広げてしまう可能性もあるそうだ。
介護の現場では常識となっているが、使い捨て手袋のウィルス・カット率は100%ではない。使い方が難しいものなので、医療物資を病院や介護施設などに行き渡らせるためにも、一般の方は手洗いを意識することが勧められている。(了)