ロックダウンもなんのその?プライベートジェットで国外へ飛び立つ大富豪が数多くいた!
ロックダウン中にも関わらず英国からフランスへとプライベートジェットで飛び、旅行を試みた億万長者らの話は本サイトでもお伝えした通り。
この億万長者らは、新型コロナウイルスの感染拡大により混沌と化す、各国の状況を顧みぬ身勝手な行為により、世界のヒンシュクを買ったわけであった。
ところが実際にはプライベートジェットで国外へと逃避する億万長者は、彼らだけではなかったようだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける国々から英国へ数多くのプライベートジェットが入国していることが明らかとなり、波紋を広げている。
コロナ禍の最中にある国ばかり…
この実態を明らかとしたのは、航空産業に関わる調査やコンサルタントを行う企業「WINGX」だ。
調査によると英国ではロックダウンが開始された3月23日以来、545機ものプライベートジェットが降り立っているという。
その内訳としてはドイツからが32機、フランスからが27機、スペインからが25機、アメリカからが15機となっており、いずれも新型コロナウイルスの感染が拡大している国々となっている。
また英国には未だ一日当たり1万5000人以上、一週間では10万5000人もの人が入国しており、この中には中国やイタリア、米国からの入国者も含まれているという。
尚、入国者には新型コロナウイルスへの感染の有無を確認するテストや隔離といった措置は行われていないと伝えられている。
さらにロックダウン中に英国から他国へと飛び立ったプライベートジェットも、767機に上ることが明らかになっている。
ロックダウン下でこのようなことが起きる理由とは
しかし厳しいロックダウンを敷いている英国において、なぜこのようなことが起きてしまうのか。
実は新型コロナウイルス感染拡大を受け世界各国130カ国においては入国制限がかけられているのに対し、英国では未だにそのような規制が存在していない。
これに対しては識者の間からも疑問の声が上がっており、「Royal Society of Medicine」で疫学と公衆衛生の教授を務めるGabriel Scally氏は、この施策について“理解しがたい”とコメントしている。
またプライベートジェットを運航する航空会社自体も、不要不急の渡航の自粛を求める政府からの要請に準拠し、運航を制限するはずである一方、多くの人が渡航の理由を偽っており規制をすり抜けてしまっているという。
一方、世界最大のプライベートジェット運航会社「Air Charter Service」の最高経営責任者Justin Bowman氏は、プライベートジェットがこれほど多く利用されている理由について反論を唱える。
「航空会社はほとんど一夜にして止まってしまった。数千人もの人がいるべきではない場所にいる」とし、多くのプライベートジェットの飛行は国外で立ち往生している人を合法的に本国へと送り帰すために利用されていると主張した。
ロックダウンが敷かれている英国において、多くのプライベートジェットが飛来しているという驚きの事実。不要不急の理由で渡航を行っている富裕層には、コロナ禍に見舞われる世界の状況を鑑み、己の行動を改めてもらいたいところだ。(了)
出典:Breitbart:Open Borders Britain: Hundreds of Private Jets Fly In Despite Lockdown(4/20)
出典:The Sun:Hundreds of private jets have been used by mega-rich passengers to enter the UK from coronavirus hotspots(4/19)
出典:Metro:More than 500 private jets flown into UK from coronavirus hotspots(4/19)