武漢ウイルス研究所の所長が、3つのコロナウイルス株の保有を認める
新型コロナウイルスの発生源と疑われている中国の研究所が、敷地内で3つのコロナウイルス株を保有していることを認めた。
新型コロナとは異なるウイルス
フランスの通信社「AFP」のインタビューにおいて、武漢ウイルス研究所のWang Yanyi所長は、2004年以来、コウモリ由来のいくつかのコロナウイルスを分離・抽出し、それを保有していたと認めたという。
その上で「今、私たちは生きている3つのコロナウイルス株を保有しています。しかしSARS-CoV-2に最も高い類似性を示すものでも、79.8%しか類似していません。これは明らかに(新型コロナと)異なるものです」と述べている。
流出説は「作り話」
Yanyi所長は、今回の新型コロナウイルスのパンデミックが研究所から発生したとの見方を否定している。
そしてアメリカのトランプ大統領やポンペオ国務長官らの主張、「研究所からの流出説」を「純粋な作り話」だと表現している。
その上で新型コロナに関して「研究所の科学者は、12月30日にサンプルを受け取るまではウイルスと出会ったこともなければ、研究もせず、それを保管することもしていませんでした」と否定。次のように述べている。
「実際、わたしたちは他の人々と同じように、(新型コロナ)ウイルスが存在することさえ知りませんでした。私たちが保存していないのに、どうやって研究所から漏れ出たというのでしょうか」
これまでも中国政府は新型コロナの発生源が武漢にある海鮮市場だと主張してきたが、アメリカなどはやはり研究所から漏れ出た可能性を指摘している。
また今年1月、英医学誌ランセットに発表された中国科学者チームの論文では、最初の感染者と、初期に感染が確認された41人のうちの13人が、ウイルス発生源とされる武漢の海鮮市場とはつながりがなかったことが明らかにされている。
出典元:NYPost:Wuhan lab admits to having three live strains of bat coronavirus on site(5/24)