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ロンドンに極右勢力が集結、カウンター・デモを行い警官と激しく衝突、100人以上を逮捕

ロンドンに極右勢力が集結、カウンター・デモを行い警官と激しく衝突、100人以上を逮捕
Twitter/Jamie Roberts

イギリスでは人種差別主義者の像の撤去が進められているが、それらの記念碑などを守ろうと極右勢力が集結し、警官隊と激しく衝突した。

 

カウンター・デモを行うため集結

 

そのデモが行われたのは6月13日の午後、場所はロンドンにある議会前広場とされている。

 

そこには歴史上の人物の像を守ろうと、数百人の極右支持者が集結。同時に行われていた反人種差別の集会「Black Lives Matter」へのカウンター・デモを行うため、広場に向かっていたという。

 

しかしその後、警官隊と衝突。ネットでも極右支持者と防護服を着た警察官たちが、激しく争う様子が投稿された。

 

「混乱」をあえて作り出す目的か

 

この衝突で極右支持者らは警官隊に向かって空き瓶やスモーク弾などを投げ、これにより5人の警察官が負傷したという。

 

警察は、この騒動で100人以上を逮捕。また極右支持者の一部が、武器を手にロンドンに入ったとの情報があると明らかにした。

 

極右支持者はチャーチル元首相の像などを守ろうとしてデモを行ったと述べているが、「混乱」や「無秩序」をあえて作り出す意図をもって集まったとも考えられている。

 

また極右支持者は、取材をしていたジャーナリストらも襲っていたそうだ。下は彼らに殴られたイタリア人のジャーナリストの様子。

 

 

Priti Patel内務大臣は彼らの行為を「断じて受け入れられない暴力」だと主張。さらに「暴力や公共物の破壊を行った違反者は、全面的な法の執行に直面することになる」とし、「警察官への暴力は看過できない」と述べたという。

 

懸念される両グループの衝突

 

このような状況で心配されるのが、「Black Lives Matter」のデモ参加者と極右支持者との衝突だ。

 

警察はそのような事態に発展しないよう、両グループに対して異なった場所にとどまるよう指示。反差別主義のデモ隊にはWhitehall(官庁街)の北側、極右支持者にはその南側にとどまるよう命じていた。

 

しかし午後5時に夜間外出禁止令が出され、デモ参加者らが分散し、Waterloo駅に到着した時、両グループの間で衝突が発生。それにより白人男性が血を流し、または道路に倒れている様子も確認された。

 

その後、警察が紫のスモーク弾などを投げ込み、両方のデモ参加者を分けるよう措置を取ったという。ただその後も、混乱が続いたとも言われている。(了)

 

出典元:METRO:More than 100 arrested in London after day of violent far-right protests(6/13)

出典元:INDEPENDENT:London protests: Demonstrators throw bottles and run into police as they ‘defend’ memorials(6/13)

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