米の水道水から人間の脳を喰らうアメーバを検出、警戒が呼びかけられる
アメリカ・テキサス州の街にある水道水から、人間の脳に感染する微生物が発見され、住民らに警戒が呼びかけられた。
人を死に至らしめるアメーバ
その街とは、テキサス州の南部にあるLake Jackson市だ。ここには約2万7000人以上の住民が暮らしていると言われている。
先日、市当局が水道水を調べたところ、「フォーラーネグレリア」と呼ばれるアメーバを発見。このアメーバは人間の脳に感染、しばしば人を死に至らしめるという。
これにより9月25日には、Lake Jackson市を含む8つのコミュニティに対し、トイレで水を流す以外に水道水を使わないよう警告が発せられた。
水道水は熱して飲むこと
翌日の9月26日には、テキサス州の広範囲で「フォーラーネグレリア」に対して警戒が呼びかけられたという。
Lake Jackson市当局はその後、水道水を消毒し、今後は使えるようになると報告。ただしいつから使えるようになるか明らかにしておらず、住民に対して、水道水は必ず熱してから飲むよう促している。
またお風呂やシャワーを使う際には、鼻などから水が入らないような手段を取るよう指示したそうだ。
今月初めに6歳の男のが死亡
そもそもLake Jackson市で水道水の検査を行ったのは、6歳の男の子が今月の初め、「フォーラーネグレリア」に感染し、死亡したことがきっかけだという。
もっともアメリカでの「フォーラーネグレリア」の感染例は稀で、2009年から2018年の間に、34例しか報告されていない。
しかし「フォーラーネグレリア」は淡水の中で発生し、世界中で発見されている。また米疾病管理予防センター(CDC)によれば、川や湖などの暖かい淡水に行き、そこで泳いだり、潜ったりして感染するという。
その後、「フォーラーネグレリア」は鼻を通って体内に入り込み、やがて脳に達すると言われている。(了)
出典元:BBC:Brain-eating microbe: US city warned over water supply(9/27)
出典元:NYPost:Brain-eating amoeba kills Texas boy, 6, as thousands ordered not to use water(9/27)