パンデミック中も稼働し続けた米「アマゾン」、従業員2万人が新型コロナに感染
アメリカのネット通販大手「アマゾン」の社員たちの多くが、新型コロナウイルスに感染していることが明らかにされた。
今まで従業員から対応を非難されてきた
「アマゾン」によれば今年の3月以来、アメリカで働いている従業員のうち、1万9816人が、すでに新型コロナに感染してきたという。
この感染者数は「アマゾン」で働く全従業員、137万人のうちの1.44%になるそうだ。
そして「アマゾン」の本社は、労働者を健康リスクに晒しているとして、従業員や労働組合、選任された職員などから、今まで非難されてきたと言われている。
パンデミック中の売上が過去最高
「アマゾン」は新型コロナのパンデミックが広がる中でも、自宅で買い物をする人の需要が高まったことから、施設を開き、従業員を働かせてきたという。
この結果、今年の6月までの3カ月で、売上は40%も増加し、889億ドル(約9兆4000億円)。この4半期の利益は52億ドル(約5500億円)で、1994年に創業して以来、もっとも大きなものとなったそうだ。
そして今回、1万9000人以上の新型コロナの感染者が判明したが、会社側としては予想していたよりも感染率が高くなかった、と述べている。
実際に、「アマゾン」はブログにおいて、人口比の感染率によって計算した場合、従業員のうち3万3952人が新型コロナに感染している可能性があったと語っているという。
そして今回判明した感染者には、季節労働者や外で働いて感染した人も含まれている。企業としては感染対策にも投資しており、1億枚以上のマスクを配ったり、世界中の施設で体温チェックを導入したりしたという。
また「アマゾン」ではソーシャルディスタンスによる防止策や、追加のクリーニング(消毒)作業を導入。クリーニング作業は各サイトで90分毎に行われているそうだ。(了)
出典元:BBC:Nearly 20,000 Covid-19 cases among Amazon workers(10/2)