イタリアのローマで新型コロナの制限措置に対する抗議デモ、警察は催涙弾を使用
新型コロナウイルスの感染が拡大しているイタリアで、厳しい制限に抗議するデモが行われ、参加者が警察と衝突した。
警察は催涙弾などを使用
このデモが起きたのは、ローマにあるポポロ広場付近とされている。
10月26日の夜、この場所に数百人が新型コロナによる制限措置に反対するために集まり、警察に火や閃光弾などを投げつけたという。
警察も、デモ参加者に対して催涙弾を打ち込み、またはウォーターキャノンなので応じたそうだ。この日は抗議デモが起きて、2日目になると言われている。
VIDEO: Hundreds of riot police seen entering the Piazza del Popolo to attack anti-lockdown protesters. pic.twitter.com/TMXtVoABrc #liberta #Freiheit #freedom #CCPVirus 🇨🇳 #SocialismoEsMiseria 🇨🇳 #confinement2 🇮🇹 #Rome #Roma #Italy #COVID19 #scamdemic2020
— Sam Pye (@freddie1999) October 27, 2020
トリノやミラノでも抗議デモ
イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は10月25日、新型コロナウイルスの第2波による感染のスピードを遅くするために、制限措置をとると発表。
その措置には「6時以降のバーやレストランの営業禁止」や「ジムや映画館、スイミングプール施設などの閉鎖」も含まれていたという。
これに対し、今回デモが起きたのだが、これらはローマだけでなく、トリノやミラノでも起き、参加者は警察に対し花火を打ち込み、ボトルを投げつけたと言われている。下は26日、ミラノの様子。
Police in Milan used tear gas to disperse anti-lockdown protestors as the Italian city began enforcing harsher COVID-19 restrictions. pic.twitter.com/FJ7140u0Xp
— euronews (@euronews) October 27, 2020
影響を受ける企業への支援を約束
このデモに参加した人々の大部分は、極右政党「Forza Nuova(新しき力)」の支持者だと言われている。
しかし同時に住民の多くも反対しているとされ、特に地元企業のオーナーなどは制限措置によって、今後は生き残れなくなるとして恐れているという。
コンテ首相は10月27日、新型コロナの感染者が2万1994人、死者が221人になったことを受けて、今回の制限措置は正しかったと主張。
その上で、制限措置によって影響を受ける企業などに対し、総額50億ユーロ(約6100億円)の予算措置を講じると約束した。
また今回の制限措置は、イタリア全土に課されるロックダウンを防ぐ目的があるとも説明したそうだ。(了)
出典元:Sky News:Coronavirus: Flares, grenades and tear gas thrown as Rome’s anti-lockdown protests continue(10/27)