変異種が見つかった南アで、新型コロナの感染者が100万人を突破
新型コロナウイルスの変異種が見つかった南アフリカ共和国で、ついに感染者が100万人を突破した。
累計の死者数も2万人以上
12月27日、南アフリカの保健大臣であるZweli Mkhize氏は、新型コロナの累計感染者数が、ついに100万4413人になったと発表した。
また3月にアウトブレイクしてから、新型コロナによる死者も2万6735人になったという。
この発表は、イギリスのものとは異なる新型コロナの変異種が確認されたのちに行われ、いくつかの病院や医療センターも患者が増えているそうだ。
変異種が感染を拡大か
南アフリカの先週の新規感染者は一日平均1万1700人(前週に比べて39%も増加)。23日から25日までの1日あたりの新規感染者は1万4000人を超えているという。
また死者の数も12月23日に411人、29日には497人となっており、1日の死者数が最も多かった7月22日の572人に迫る勢いとなっている。
南アフリカで見つかった新型コロナの変異種は「501.V2」と呼ばれ、これらが感染の拡大に拍車を掛けているとみられている。
この変異種は東ケープ州にいる南アフリカの科学者らのネットワークによって確認され、現在急速に他の地域に広がっているという。
両方とも感染に使われる部分が変異
イギリスでも変異種が見つかっているが、南アフリカのものとは別の進化を遂げたと考えられている。
ただ両方とも「N501Y」と呼ばれる突然変異を起こしており、それはスパイクタンパク質の最も大事な部分で、人体の細胞の表面に最初に触れる受容体結合ドメイン(RBD)を変えるという。
また南アフリカについで、アフリカ大陸で新型コロナの影響を大きく受けているのはモロッコで、現在までに43万2079人が感染し、7240人が死亡している。(了)
出典元:BBC:Covid: South Africa passes one million infections as cases surge(12/28)