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世の中は今年のいつ頃平常に戻るか、ビル・ゲイツ氏の予測

世の中は今年のいつ頃平常に戻るか、ビル・ゲイツ氏の予測
Facebook/Bill Gates

マイクロソフト(Microsoft)の創業者であり、慈善家としても知られているビル・ゲイツ氏が、「さまざまなイノベーションが世の中を平常に戻し、2021年は2020年よりも良い年になるだろう」とブログに書いている。

 

科学の進歩が生んだワクチン

 

昨年末、ゲイツ氏は自身のサイトのブログ投稿の中でこう述べた。

 

振り返ると、2020年の科学の進歩は驚くべきものだ。人類はこれまでのどんな病気に対しても、2020年に世界がCOVID-19に対して行ったこと以上に早い進歩を見せたことはなかった。

 

具体的には、「通常は10年かかるワクチンの製造が、今回は1年以内に製造された」ことを指摘するゲイツ氏は、今後登場する後続のワクチンにも期待していいという。

 

Pfizer(ファイザー)とModerna(モデルナ)のワクチンは高い効果が認められているが、どちらも新型コロナウイルスに特徴的なスパイクタンパク質をターゲットにして機能する。そのため、同様の仕組みで作用する開発中のワクチンにも、高い効果が期待できるという理由だ。

 

グローバルな協力体制が生まれた

 

もう1つ、2021年には新型コロナを抑え込めるとゲイツ氏が見る理由として、国や企業が協力することを学んだという点が挙げられている。これまでの製薬会社は、競合他社が開発したものを生産することなど考えもしなかったが、深刻なパンデミックがその態度を変えさせたらしい。ゲイツ氏はこんな例を挙げている。

 

例えば、インドの大手ワクチン製造メーカーSerum Institute(セラム・インスティチュート)は、AstraZeneca(アストラゼネカ)のワクチンを製造している。

こうした動きは前例のないことで、自動車業界で例えれば「アコードを製造するために、フォードがホンダに工場を提供すること」に匹敵するらしい。

 

製薬会社が国境を超えて協力し合うことで、大量のワクチン生産が可能になり、当初見込まれていた時期よりはるかに早く、多くの人がワクチン接種を受けられるだろう、とゲイツ氏は考える。

 

製造されたワクチンの輸送の問題や、接種を拒む人たちがいるという問題は残るが、同氏によれば、2021年春から(少なくとも欧米では)大勢に接種したワクチンの社会的効果が現れ、夏には「今と比べると遥かに平常に近い生活が戻る」だろうとのこと。(了)

 

出典元:GabesNotes:These breakthroughs will make 2021 better than 2020(2020/12/22)

出典元:Metro:Bill Gates predicts when things will get back to normal in 2021(2020/12/30)

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