エンパイアステートビルの電力が100%風力発電に
ニューヨークのランドマークとも言えるエンパイア・ステート・ビルディングが、電力を100%風力発電で賄うことになった。
550万kWhの電気が風力で
エンバイア・ステート・ビルディングを所有・管理している会社「Empire State Realty Trust」は今月3日、持続可能エネルギー供給企業の大手「Green Mountain Energy」と3年間の契約を結んだことを発表した。
この契約によって、エンパイア・ステート・ビルをはじめ、同社が所有する14のオフィスビル全てが、風力発電による電力のみで運営されることになる。
海外メディアによれば、エンパイア・ステート・ビルが消費する電力は1時間に約550万kW(キロワット)だそう。10年以上前に、5億5000万ドル(約582億円)をかけた大改装工事が行われ、省エネビルに生まれ変わっていたが、使用する電力そのものは100%持続可能のものではなかった。
地球環境改善に向けた大きな一歩
アメリカのメディアでは、Empire State Realty Trustがエンパイア・ステート・ビル以外の持ちビルにも100%風力発電を導入したことが、大きく取り上げられている。
同社がニューヨーク州とコネチカット州に所有するオフィスビルの総床面積は、約93万8000平方メートルにもなるそう。そこで使われる全ての電力が風力発電に切り替わるので、3年間で20万トンのCO2排出削減ができるとのことだ。これは、ニューヨーク市内を走るタクシーを、1年の間、全て消し去ってしまうのと同じ効果があるらしい。
Empire State Realty Trustでエネルギー部門のディレクターを務めるDana Robbins Schneider氏は、今回の風力発電の契約について、メディアにこう話している。
我が社は、環境を破壊しないビル運営のリーダーです。CO2排出を減らすための技術導入や戦略、経営理念などを、ビジネス上の経済効果と考え合せた上でバランスよく調整し、実現させています。
(了)
出典元:Good New Network:The Empire State Building is Now 100% Powered By Wind, Along With 13 Other Related Buildings(2/13)
出典元:The Hill:Empire State Building company now powered entirely by wind(2/4)
出典元:Happy Mag:The Empire State Building now runs entirely on wind energy(2/5)