ミャンマーで治安部隊により149人の市民が死亡、国連人権高等弁務官事務所
国連の関係者が、ミャンマーでクーデターに反対する市民の多くが殺害され、拷問を受けていると明らかにした。
遺体には拷問された跡も残る
国連人権高等弁務官事務所は、ミャンマーの治安部隊の取り締まりにより、クーデター以降、少なくとも149人の市民が殺されたと語った。
軍事クーデターに反対する市民らは、平和的なデモを行っているが、3月15日にも治安部隊によって11人が殺害され、先週末にかけて57人が死亡したという。
また2084人以上が恣意的に拘束されたままで、ここ数週間で捕らえられた人のうち、5人の死亡が確認された。また少なくとも2人の遺体には激しい身体的虐待の痕跡があり、拷問されたことが示されたそうだ。
Nearly 60 dead in one day in junta’s brutal assault on Yangon
Doctors and rescue workers fear that the death toll will continue to rise as further information becomes available. #WhatsHappeningInMyanmar https://t.co/d0V41aMivY pic.twitter.com/Ll1z5jL74m
— Myanmar Now (@Myanmar_Now_Eng) March 15, 2021
軍は戒厳令を発令、市民は抗議を継続
国連のスポークスマンであるRavina Shamdasani氏は、声明で次のように述べている。
「私たちがまだ裏付けることのできなかった、さらなる殺害が行われたとする数多くの報告があります。私たちは、取り締まりが厳しくなり続けていることに、深く不安を感じています。そのため私たちは何度も軍に対し、デモ参加者を拘束したり、殺したりすることをやめるよう要求しています」
3月15日、軍側は先月のクーデターによって引き起こされた社会不安に対応するため、第1の都市であるヤンゴンや、第2の都市であるマンダレーにおいて、戒厳令を発令したという。
しかし市民は、それに従わず、軍事クーデターのリーダーであるMin Aung Hlaing将軍によって起こされた政権転覆に異議を唱え、通りに出て抗議活動を続けているそうだ。
Despite shootings and killings by security forces, protests continued today across Myanmar. Myanmar Now’s tally showed there were rallies in at least 32 towns and cities. Likely to be higher as mobile internet shutdown has affected some communications. #WhatsHappeningInMyanmar pic.twitter.com/wDJa6hEbv6
— Myanmar Now (@Myanmar_Now_Eng) March 16, 2021
またShamdasani氏は、軍が課した戒厳令や通信途絶によって、人々が殺害されたり避難したりした地域との連絡が取れず、ミャンマー内での情報の確認がさらに困難になっていると述べている。(了)
出典元:ABC News:At least 149 killed in Myanmar since protests against military started: UN(3/17)