米・コロラド州で子供たちが新型コロナに感染する割合が増加、26.4%に
アメリカのコロラド州で、新型コロナウイルスに感染する子供の割合が増えているという、ちょっと気になるニュースが報道されている。
子供たちの感染割合が増加
ABC Newsによれば、4月25日の週において、新型コロナの新規感染者のうち、26.4%が0歳から19歳までの未成年者だったという。
またパンデミックが始まって以来、全ての感染者のうち、16.57%が子供たちになるそうだ。
コロラド大学医学部のSean O’Leary博士は、最近の子供たちへの感染の増加について、「感染しやすい変異株と、子供たちにワクチン接種をしていないこと、そして行動制限が緩和されたこと」を理由として挙げている。
放課後の活動でもクラスター
米疾病予防管理センターのデータによれば、コロラド州ではすでに4つの変異株が確認されており、そのうち49%がイギリス由来の変異株「B.1.1.7」になることが確認されているという。
またコロラド州の子供たちは2020年の学年度(9月)から対面授業に戻っており、同時にマスクやソーシャルディスタンスも守っているそうだ。O’Leary博士は次のように語っている。
「ここでは(感染する)子供たちが少し多いですね。学校では、いくつかのクラスター(アウトブレイク)が起きています。その多くが放課後の活動で起きており、スポーツでのクラスターがいくつか見られます」
ただO’Leary博士によると、コロラド大学の病院でも子供を含む入院患者が増加しているが、昨年の冬のレベルほど悲惨ではないという。
またアメリカ小児科学会と小児病院協会の報告によると、パンデミック開始から今年の4月29日までの間に、コロラド州の0歳から19歳までの847人が入院し、13人が死亡しているそうだ。
もっとも子供たちへの感染増加の傾向はコロラド州だけではない。最近、アメリカ全土で感染した子供の割合は22%になるという。(了)
出典元:ABC News:Children make up 26% of new COVID-19 cases in Colorado(5/6)