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北海道で発見された新種の恐竜、「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と命名

北海道で発見された新種の恐竜、「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と命名
Twitter/北海道大学/©服部雅人

北海道で発見された恐竜の化石の調査が進められ、新属新種であることが明らかとなった。

 

進化型のテリジノサウルス類

 

その化石は、2000年に北海道中川町で発見された恐竜のもので、白亜紀後期カンパニアン期(約8300万年前)の地層から出土したという。

 

そして今回、北海道大学総合博物館の小林快次教授、岡山理科大学の高崎竜司研究員、アンソニー・フィオリロ(米国・サザンメソジスト大学、北海道大学客員教員)、中川町エコミュージアムセンターの疋田吉識センター長らの研究グループが調査した。

 

その結果、この恐竜化石がマニラプトル類の中でも、進化型のテリジノサウルス類(テリジノサウルス科)であることが判明。

 

さらにテリジノサウルス科の新属新種であることも分かり、この恐竜を「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス(日本の海岸に棲むテリジノサウルスという意)」と命名した。

 

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国内で3例目、最も新しい時代の化石

 

パラリテリジノサウルスは日本で発見されたテリジノサウルス類として3例目で、日本において最も新しい時代のテリジノサウルス類の化石になるという。

 

また今回のパラリテリジノサウルスはアジアの最東端の化石で、海成層から発見されたテリジノサウル類としてはアジア初、また世界でも2例目になるそうだ。

 

これらのことから、日本にはテリジノサウルス類がより長い期間生息していたこと、アジアではテリジノサウルス類がより広い生息域を持っていたこと、そしてより多様な環境に適応していたことが分かったという。

 

今回の研究では、テリジノサウルス類の爪(末節骨)の形に基づいた解析が行われた。その結果、筋肉のつき具合と爪の先に力を加える効率が、テリジノサウル類の進化の中で小さくなっていったことが明らかになったそうだ。

 

特にパラリテリジノサウルスやテリジノサウルスは効率の値が小さく、弱い力で熊手のように近くの枝をたぐり寄せて葉っぱを食べていた可能性が示唆されたという。

 

この研究成果は2022年5月3日、オンライン公開のScientific Reports誌(Nature Publishing Group)に掲載された。(了)

 

アイキャッチ:©服部雅人

出典元:北海道大学:北海道中川町の恐竜化石を新属新種「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と命名~恐竜類テリジノサウルス科の爪の進化~(総合博物館 教授 小林快次)(5/9)

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