トルコの道路のど真ん中にあるお墓が異様
車が行き来する道路の真ん中にある、1つの墓。それは数年前からあったものらしいが、写真やドローンによる映像がネットに投稿され、最近特に注目を集めている。
開発が進められた地区の道路に
トルコの都市スィヴァス(Sivas)の中に、比較的最近開発されたŞarkışlaという地区がある。墓があるのは、その地区を横切る道路(名称はYeni Mahalle Hamzaoğlu)の、交差点の真っただ中だ。
墓石にはトルコ語で「Gariban Martyr Baba」と刻まれている。日本語に直訳すると「貧しい殉教者の父」。どんな人物が埋葬されているかは、誰にも分からないらしい。
海外メディアによれば、以前その場所は誰かの私有地だったそう。地区開発が進められる中で、所有者は立ち退くことになり、墓だけを残して行った。
開発計画をほんのわずか変更すれば、墓を避けて道路を通すこともできたはずだが、なぜそうしなかったのか……この点も、墓を巡る謎の一つになっている。
夢のお告げがあったから?
地元の新聞が、墓の謎について近隣住人に取材している。それによると、墓にまつわる言い伝えが関係しているらしい。
墓の下に眠っている人物が、代々の土地所有者の夢に現れ、「この墓は昔、聖なる祭壇であった」と告げたというのだ。この場所に道路が通ることになった時、立ち退く所有者や、道路を作る人たちも同じ夢を見て、墓を残すことにした……住人たちはこう考えているそう。
誰が埋葬されているかは不明だが、殉教者か徳の高い人物であろうと考えられており、今でも時折花を捧げに来る人がいるという。道路を渡って墓を訪れる人たちを映した動画が投稿されている。
日本でも、地上げがうまく行かない場所に妙な建物が残るという例はあるが、道路の真ん中に墓というのは珍しい。(了)
出典元:Odditycentral:This Turkish Street Has a Mysterious Grave in the Middle of It(7/22)