【アフガン】フランス軍の輸送機がフレアを発射!ミサイル攻撃を避けるためか
日本の自衛隊機も、アフガニスタンへ派遣されることが決定されたが、先日現地ではちょっと心配な映像が撮影された。
離陸時に「フレア」を発射する
イスラム原理主義組織・タリバンが首都・カブールを制圧して以来、多くの人々が国外へ脱出を図るためにHamid Karzai国際空港へ殺到。各国の輸送機が人々を乗せ、退避活動を続けてきた。
しかし先日、フランス軍の輸送機が市民を乗せて離陸する際に、「フレア」を放つ様子が撮影された。
「フレア」とは、赤外線を探知する誘導ミサイルからの攻撃を防ぐ、デコイ(おとり)としての役割を果たすという。
なぜ、フランス軍が「フレア」を放ったのかは正確には分かっていない。ただ、なんらかの脅威があったからだと、考えられている。
That’s how safe it is now in #Afghanistan:
French military plane playing defense when taking off to avoid any attacks. pic.twitter.com/V39U0zgGPo— Asaad Hanna (@AsaadHannaa) August 21, 2021
タリバンは攻撃せず、むしろ手伝う?
現在、タリバンの戦闘員は、Hamid Karzai国際空港へのアクセスをコントロールしているが、彼らは退避活動を行っている各国の輸送機を撃墜するつもりはないそうだ。
というのも、もしそれをすれば、さらなるアメリカ軍などからの干渉を招く可能性があるからだ。
またイギリスのジェームズ・ヒーピー国防閣外大臣は、「タリバンが群衆を整列させ、出国希望の手続きを早めている」とし、むしろ国外退避作業を手伝っているとも述べている
アフガニスタンにいるISISの残党
しかしアフガニスタンには、イスラム国の支部「ISIS-K」と呼ばれる組織があり、彼らはアメリカ軍の残した熱探知ミサイルなどを手に入れたという。
この「ISIS-K」のメンバーがその武器を使い、輸送機を撃墜するかもしれないと恐れ、フランス軍の輸送機は「フレア」を放ったと考えられている。
「ISIS-K」とは、シリアで崩壊したISISの支部で、彼らはこの6年間、タリバンと闘ってきたという。
また彼らは、シリアやイラクでの拠点を欧米の空爆で崩壊させられ、今ではアフガニスタンの一部を自分たちの領土にしようと狙っているそうだ。
日本の自衛隊機もこのような現状を踏まえ、情報を収集し、危険を回避しながら任務を行っていただきたい。(了)