新型コロナを98.2%嗅ぎ分ける犬がドバイ空港で稼働開始、アメリカでもトライアルスタート
アラブ首長国連邦のドバイ国際空港をはじめとした複数の空港で、新型コロナを嗅ぎ分ける犬38匹が稼働を開始した。またアメリカ・マイアミ空港でも、2匹の犬によるトライアルが始まっている。
1匹が1日30〜40人をチェック
嗅ぎ分けを行うのは、そのために訓練された警察犬。ドバイ警察の担当官によれば、ジャーマン・シェパードやラブラドール、コッカー・スパニエル、ボーダー・コリーといった犬種の犬で、1匹が1日に30~40人分の判定を行えるとのこと。
犬による感染者の検知は、フランスやフィンランドなどで実験が進められていた(SwitchNewsの過去記事でも取り上げた)が、空港での検査として実際に取り入れたのはアラブ首長国連邦が初めて。
空港に到着した客はサンプル(脇の下の汗など)を採取され、別室にいる犬がそれを嗅ぎ分ける。客と犬との接触はなく、結果はすぐに出る。海外メディアによれば、98.2%の正確さで新型コロナウイルス感染症の陽性者を検出できるとのこと。
アメリカでは2匹がトライアル開始
アメリカ・マイアミ国際空港でも、最近、2匹の犬が嗅ぎ分けを始めた。OneBettaという名のダッチ・シェパードと、Cobraというベルジャンマリノアだ。こちらではドバイの空港とは違い、対象者は空港の従業員。また、サンプルを採取するのではなく、外したマスクを犬に直接嗅がせるという方法を採っている。
OneBettaとCobraは、それぞれ98.1%と99.4%の正確さで新型コロナ感染者を検出するそうだ。
2匹の訓練に協力したフロリダ国際大学のKenneth Furton学長は、99.4%というCobraの能力に驚き、海外メディアにこう話している。
「犬を訓練すれば新型コロナを嗅ぎ分けさせられるというのも驚きですが、その正確さにも驚かされました。人間であろうが何であろうが間違いはあるものですが、Cobraの場合はそれがほぼゼロに近いと言えます」
同大学によれば、CobraとOneBettaの2匹は今後マイアミ港などでも嗅ぎ分けを行う予定だそう。(了)
出典元:Metro:Dozens of Covid sniffer dogs now working at airports in Dubai and Miami(9/17)
出典元:THE NATIONAL:Watch: UAE police dogs detect Covid-19 at Dubai airport(8/2)
出典元:FIU News:FIU’s detector dogs sniff out COVID at Miami International Airport(9/8)
出典元:YouTube/South Florida Media Network:Two FIU detector dogs join Miami Airport International to sniff the COVID-19 virus(9/14)