Switch news

知っておきたい世界のニュース

スペインで未成年の移民がいる施設に手榴弾が投げ込まれる

スペインで未成年の移民がいる施設に手榴弾が投げ込まれる
flickr_Tom Francis

スペインのマドリードで、親のいない移民の子供たちがいる施設に、手榴弾が投げ込まれる事件が起きた。

 

トレーニング用の火薬を含んだ手榴弾

 

その手榴弾は12月4日の朝(現地時間)、Hortaleza地区にある未成年の移民を収容している施設の中庭に落ちていたという。

 

警察はこの手榴弾が午前8時30分から9時の間に、何者かによって壁を越えて投げ入れられたと考えているが、爆発はしなかったそうだ。

 

その手榴弾はトレーニング用とされているが、中には少量の火薬が含まれていたため、その後警察の専門の処理班により、コントロール下に置かれた状態で破壊された。

 

このセンター(施設)の中にいた子供たちは避難したため、ケガ人などは出ていない。

 

政治家や反移民の人も犯人を非難

 

施設には親のいない未成年者が保護されており、彼らの多くは北アフリカやサブサハラ(サハラ砂漠より南の地域)からの移民とされている。

 

この事件の犯人に対しては、スペインの政治家や人権活動家などから非難の声が上がる一方、移民反対を唱える人物も批判しているという。

 

ただし警察はまだ犯人の身元を特定しておらず、動機についても解明できていない。

 

極右勢力がセンターを批判

 

このセンターは以前から、移民をめぐる国民の議論において中心的な存在になってきたという。

 

11月に行われた総選挙でも、極右政治家やグループは、このセンターを批判。若い移民と犯罪の増加につながりがあると主張してきたという。

 

極右政党「Vox」の党首であるSantiago Abascal氏は、テレビ討論において次のように語ったという。

 

「私がいつも(Hortaleza地区の)通りに立つ時、そこには未成年の移民がおり、偶然出会った女性は私に『警察が通りに出る時には宝飾品を身に着けないように言いました』と語りました。また娘の帰りが遅いと心配する母親もおり、襲われることを恐れていました」

 

このためセンターは以前からターゲットにされており、11月10日にも施設の未成年者のうち数人が、オールやこん棒で殴られたと言われている。

 

今回の事件を受け、与党である社会労働党のスポークスマンのAdriana Lastra氏は「これがヘイトスピーチのもたらしたものだ」とツイッターで非難している。

 

 

出典元:BBC:Migrant children’s centre in Madrid ‘targeted in grenade attack’(12/5)

出典元:The Guardian:Grenade thrown at migrant children’s centre in Madrid(12/4)

Return Top