なぜこんなことに?歩道橋の下に飛行機が引っかかってしまう【インド】
今月3日に投稿された動画。そこに映っているのは、道路に架かった歩道橋の下に飛行機が挟まり、動きが取れなくなっているという珍しい場面だ。
海外メディアによれば、飛行機はインドの航空会社「Air India(エア・インディア)」の旅客機であるとのこと。
#WATCH An @airindiain plane ✈️ (not in service) got stuck under foot over bridge. Can anyone confirm the date and location?
The competition starts now👇 pic.twitter.com/pukB0VmsW3— Ashoke Raj (@Ashoke_Raj) October 3, 2021
デリー国際空港近辺の高速道路で
飛行機を上から押さえつけているのは、インドの首都デリーとグルグラム市(Gurugram)を結ぶ高速道路上にある歩道橋。場所はデリー国際空港(正式名はインディラ・ガンディー国際空港)付近と報じられている。投稿したのは、インドの通信社ANI(Asian News International)のジャーナリスト、Ashoke Rajさん(@Ashoke_Raj)だ。
それにしても、なぜこのようなことになってしまったのか? 動画をよく見ると、手前の車線の車は普通に通行している。向こう側は、飛行機が1車線を塞ぎ、残り1車線だけの通行になっているようだ。飛行機は、この道路を走っていたと考えるのが自然だろう。機首と胴体の前半分は歩道橋をくぐり抜けたが、中央部分が挟まってしまった。
廃棄され、売り払われた機体
海外メディアがエア・インディアに確認を取ったところ、詳しい事情が分かった。この飛行機は現在は使われておらず、すでに廃棄されたものだという。それを買い取った誰かが、空港から搬送する途中でこんなことになってしまったようだ。おそらく航空機マニアか、機体を再利用したい誰かが引退機を買い取ったのだろう。エア・インディアによれば、その人物の名は明かせないとのこと。
また、エア・インディアは、企業イメージへの影響を恐れてか、自社がこの件にかかわりがないことを強調する次のようなコメントを発表している。
「飛行機は昨夜、買い取った側が搬送しました。エア・インディアとこの飛行機とは、まったく何の関係もありません。この飛行機は廃棄された古いもので、すでに売り払われた後です」
「動画で分かる通り、すべての翼を取り外されて輸送されています。廃棄された機体であることは明らかです。恐らくは運搬する(トレーラー)の運転手が(歩道橋をくぐる際に)判断を間違えたのでしょう」(了)
出典元:Zee News:Air India plane gets stuck under foot over bridge near airport – WATCH(10/4)
出典元:REPUBLICWORLD.COM:Scrapped Air India Aircraft Gets Stuck Underneath Pedestrian Foot-over Bridge In Delhi(10/3)