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トルコの街に野良猫のためのシェルター・ハウスが登場、数多く設置される

トルコの街に野良猫のためのシェルター・ハウスが登場、数多く設置される
Instagram/pododesigns4pets

トルコのイスタンブールで、ボランティアのグループによって、野良猫のためのシェルター・ハウスが多く作られているという。

 

そこでは野良猫たちには、寄付された食べ物、おもちゃ、クッションなどが与えられ、厳しい冬を乗り越えるための住処も提供されるそうだ。

 

撤去され続けたプラスチックボックス

 

この活動のきっかけとなった人物とは、インテリア建築家の女性、Didem Gokgozさんだ。

 

彼女は2018年、通勤途中にイスタンブールのSisli地区で暮らす野良猫が、いつも冬に暖かい場所を探しているのを見て、Mistik公園の付近にプラスチックのボックスを置いたという。

 

しかしそれらは「目障り」だとの理由で、常に区の職員によって撤去されてきたそうだ。

 

区長にデザインを示す

 

そこでGokgozさんは、より見た目にも良い、改良されたシェルターを作ることを計画。Sisli地区のMustafa Sarigul区長をミーティングに招き、現在の野良猫の状況などを議論したという。

 

またGokgozさんは区長に独自のシェルターのデザインを見せ、それがどのように機能するかを示したそうだ。

 

Sarigul区長はその話を注意深く聴き、やがてGokgozさんに許可を与え、さらに「もし、うまくいくと判断したら、私たちがサポートする」と言ってくれたそうだ。

 

その後、Gokgozさんたちは友人の助けを借りて、Mistik公園に2つの野良猫用のシェルター・ハウスを設置。Sarigul区長の言葉通り、それらは撤去されなかったという。

 

大学や銀行も設置を要望

 

Gokgozさんのデザインするシェルターは奇抜でカラフルなデザインのため、地元のメディアが報じたこともあり、その後39地区の公園でも設置されたという。

 

また2つの大学やカフェ、トルコ工業開発銀行からも、シェルター設置の依頼が殺到。アランヤ市、イズミル市、ガジアンテップ市など、各地で猫の家の建設依頼が相次いだという。

 

トルコのイスタンブールには、12万5000匹の野良猫がいると推定されているが、住民らは野良猫に対して寛容であることで知られている。(了)

 

出典元:Good News Network:Istanbul Improves the Lives of Thousands of Stray Cats with Elaborate Outdoor Cat Houses(10/22)

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