「地球の青いベールが薄くなっている」NASAの元宇宙飛行士がCOP26で発言予定
NASAの元宇宙飛行士がスコットランドで開催される「国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)」に出席し、貴重な発言をする予定となっている。
各国リーダーに警告する予定
その元宇宙飛行士とは、アメリカ人女性のNicole Stottさん(58)だ。
彼女は10月31日に開催されるCOP26に出席するため、すでに開催地のグラスゴーを訪れているという。
そして会議では、各国のリーダーに対して自らの経験を語り、「地球の薄い青いベールが、急速に失われつつある」と警告する予定で、地球温暖化の解決策を見出すことが、惑星の生存にとって極めて重要であるというメッセージを伝えるつもりだと、彼女は述べている。
Launch Day – Back to Earth! Woo hoo!
Hope you’ll read my book & join me as #crewnotpassengers here on #spaceshipearth
Order @ https://t.co/NiMW2whjgB#backtoearth #planet #earthlings #thinblueline@SealPress @ReelSmartVideo pic.twitter.com/hXskFplg2n— Nicole Stott (@Astro_Nicole) October 12, 2021
「空の青さは薄いベール」
Stottさんは、次のように語っている。
「私たちは当たり前のように、この惑星に立っており、上を見上げれば青い空が永遠に続くと思いがちです。宇宙にいると、光り輝く半透明のカラフルな現実があることがはっきりします。私たちが地球から見ている青は、この惑星を取り巻く薄いベールに過ぎません。地球は私たちのために良いものを入れようと最善を尽くしているのだから、私たちは悪いものを取り込むのをやめる必要があります」
This time on EAA’s The Green Dot, hosts Hal Bryan and Chris Henry welcomed astronaut Nicole Stott (@Astro_Nicole) to the show to talk about her career at @NASA and what it was like to work in space. Listen now: https://t.co/Qa0HIHiaxA pic.twitter.com/oV7jh9efRF
— EAA (@EAA) October 22, 2021
2009年にはISSにも長期滞在
Stottさんは現在、アメリカのフロリダ州で家族とともに暮らしているが、2009年から2回のスペースフライトを経験してきたという。
彼女は国際宇宙ステーション(ISS)やスペースシャトル「ディスカバリー」のメンバーとして、104日間を宇宙で過ごし、6時間30分以上に渡るスペースウォークも経験してきたそうだ。またその2年後には、「ディスカバリー」による最後の、ISSへの補給ミッションにも参加した。
Stottさんは英メディアの「METRO」に対して、次のように語っている。
「私たちがそこでやっていることは、すべての宇宙飛行士にとって、地球上の生活を向上させるためのものだと思います。(略)宇宙へ行き、見晴らしの良い場所から地球を眺めた時、私はそこに住んでいるんだと感じることができます。地球では当たり前ですが、宇宙にいると骨や心に染み入ります。私たちが宇宙で行っている仕事ではっきりしたことは、私たちには、地球上のすべての生命にとって、宇宙から見るのと同じくらい美しい未来を作る力が絶対にあるということです」(了)
出典元:METRO:Astronaut warns Earth is fast losing its ‘thin blue line’ as she heads to COP26(10/29)