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アップル最初期のコンピュータ「Apple 1」がオークションに、予想落札価格6800万円

アップル最初期のコンピュータ「Apple 1」がオークションに、予想落札価格6800万円
John Moran

1976年に製造されたコンピュータ「Apple 1(アップル ワン)」が、カリフォルニアのオークションハウスで競売にかけられる。予想落札価格は60万ドル(約6800万円)だそう。

 

Appleの第1号機

 

Appleの共同設立者であるコンピュータ・エンジニアのスティーブ・ウォズニアック氏が、20代の頃にほぼ一人で開発したといわれる小型コンピュータが「Apple 1」だ。(現代の感覚では小型ともいえないが、当時のコンピュータは大型が主流で、Apple 1ほどのサイズだとマイクロコンピュータと呼ばれていた)

 

Apple社は、もともとはこのApple 1を売るために設立された会社と言っていい。Apple 1の販売が開始されたのは、会社設立同年の1976年。1台の価格は666ドル66セント(約7万6000円)だった。(ただ、厳密に言うと、Apple社が販売したのはコンピュータの配線基盤だけ。筐体やキーボードは購入者が別に用意しなければならなかった)

 

John Moran

 

当時200台が生産され、売れたのは約170台だそう。この後に発売された後継機のApple IIが大ヒットし、Appleの名前は一躍有名になった。また、マウスで操作する最初のPCといわれる「Lisa-1」(1983年発売)でも、Appleは有名だ。

 

(「Lisa-1」については、SwitchNewsでも『マウスで操作する最初のアップル社製PCがオークションに、開始価格は440万円』の記事で取り上げている)

 

動作するApple 1は世界に8台ほど

 

2017年の時点で現存しているApple 1は、世界で5〜60台と言われている。その中で、動作するものは8台ほどしかないらしい。

 

今回オークションにかけられるのは、その動作する1台だ。オークションハウスによれば、2人の所有者の手を渡って今回の出品に至ったとのこと。

 

キーボードはDatanetics社製、テレビモニターはパナソニック製(1986年)、そしてマニュアル小冊子、コード類、そしてApple 1用のカセットテープ版ソフトウエア2個が付属している。(当時はカセットテープを記録媒体として使っていた)

 

下にあるのがオークションハウスがリリースした動画。実際に動かして、モニター画面に絵を描いている。

 

(了)

 

出典元:UPI:Apple-1 computer expected to fetch up to $600,000 at auction(11/9)

出典元:John Moran:The “Chaffey College” Apple-1 Personal Computer

出典元:Wikipedia:Apple I

出典元:Wikipedia:Appleの歴史

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