顔にマオリ族の入れ墨をした女性キャスター、ゴールデンタイムのニュース番組に抜擢
ニュージーランドで、ゴールデンタイムのニュース番組に、顔に入れ墨をした女性キャスターが登場した。
6時のニュース番組でアンカー
その女性キャスターとは、Oriini Kaiparaさん(37)。彼女はマオリ族の出身で、入れ墨を顎に入れているという。
そして12月27日、夕方6時から放送された「Newshub」のニュース番組で、いつもの司会者Sam Hayesさん(現在産休中)とMike McRobertsさんに代わり、Kaiparaさんがアンカーを務めたそうだ。(彼女は25日にもこの番組に出演し、ニュースを読み上げている)
顔に入れ墨を持つニュースキャスターがゴールデンタイムのニュースを担当するのは初めてで、新たな歴史を刻んだと考えられている。
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2019年にも番組に出演、注目を集める
Kaiparaさんによれば、2017年にDNA検査で自分が100%マオリ族であることが判明した後に、顎に入れ墨を入れたという。
この入れ墨は「モコ・カウエ」と呼ばれ、マオリ族の女性たちが身に着ける神聖なものとされている。
そしてKaiparaさんは2019年にも、TVNZ(テレビジョン・ニュージーランド)の正午の放送でキャスターとして務めを果たし、その時も注目を集めたそうだ。
「誇りに思います」
しかし今回、初めてゴールデンタイムのニュース番組のアンカーになり、Kaiparaさんも次のように語っている。
「本当にエキサイティングです。本当に楽しんでいます。言葉を失うほどではないけれど、ざわざわしています。今、午後6時のアンカーができるまでになったことを誇りに思います。モコ・カウエを持っている、いないに関わらず、これはマオリとして、また有色人種としても、新たな地平を切り開くことになるのです」
Kaiparaさんは午後4時30分からのニュースのキャスターを務めることが決まっているが、ネットでは彼女に称賛が送られ、6時のニュースに登場し続けることも望まれているという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Woman becomes first person ever with Māori face tattoo to present news(12/28)