「暴行事件進行中」-事件を通報しているのは、報道陣に囲まれたあの人
2022年1月1日から、世界有数の大都市であるニューヨーク市の市長に就任したエリック・アダムス氏。初日の出勤途中で、最初の功績を残したようだ。
通勤途中で暴行事件を目撃
1月1日の朝8時、市庁舎に向かうためブルックリンエリアにある駅にいたアダムス市長。朝から彼は、警察に通報しなくてはいけないトラブルを目撃してしまった。
その様子がこちらだ。
@NYCMayor calls 911 to report an assault in progress as he awaits a train from Brooklyn to City Hall. He does not identify himself as the new mayor pic.twitter.com/ebHyPNX7dt
— Julia Marsh (@juliakmarsh) January 1, 2022
電話をしている市長の視線の先では、路上で誰かが一方的な暴力を受けているようだ。実は警察官として22年間も町の安全を守ってきたアダムス市長。「Assault in progress.(暴力事件進行中)」と、冷静に通報している。動画ではよくわからないが、市長の説明によると「3人の男性」がかかわる事件だったようだ。
この動画を撮影したのは、New York Postの記者であるジュリア・マーシュさん。市長の周囲には、彼の通勤初日を報道しようと、数多くの記者たちが取り囲んでいる。
通報を終えたアダムス市長は、「一度警察官になったら、ずっと警察官なんだよ」と語ったそうだ。
警察官は5分後に到着したが…
通報を受け、警察官は5分後に到着。単なるケンカだったようで、3人は車に戻った後だったため、警察官たちは誰とも話をすることなく、現場から離れたという。
ツイートの返信には、ニューヨークの治安悪化を嘆く声が数多く投稿されている。市長としても、新型コロナウィルスの影響による治安悪化を実感する初日となったに違いない。(了)
参考:USA TODAY「New NYC mayor Eric Adams calls 911 for an ‘assault in progress’ on first day on job」(1/2)