【北京五輪】ウクライナの選手が試合後、戦争反対を訴える
北京五輪に出場していたウクライナ人の選手が、戦争を起こさないよう訴え、注目を集めている。
スケルトンのウクライナ人選手
その選手とは、スケルトンに出場したウクライナ代表の、Vladyslav Heraskevychさんだ。
彼は2月11日に、3本目の滑走を終えた後、「No War in Ukraine(ウクライナに戦争はいらない)」といった紙をかざしたという。
しかし、オリンピックの会場やその他のエリアでは「いかなる種類のデモや政治的、宗教的、人種的プロパガンダも許されない」という規則がある。
このため、Heraskevych選手の行動が、国際オリンピック委員会(IOC)から非難を受けるのではないかと心配されていたそうだ。
ukrainian skeleton athlete Vladyslav Heraskevych held up a sign that read “no war in ukraine” after finishing a run at the olympics. pic.twitter.com/2an00J9KSy
— ian bremmer (@ianbremmer) February 11, 2022
IOC「平和への一般的な呼びかけ」と解釈
しかしIOCは、北京冬季大会中に母国の平和を訴えたHeraskevych選手には罰則を課さないと発表したという。
IOCはこの行為を「平和への一般的な呼びかけ」と位置づけ、この問題は解決したと考えていると述べたそうだ。
実は、ウクライナのオリンピック委員会は、記者たちに、自国の選手に対して政治的な質問をしないよう要請していたという。
Heraskevych選手は、スケルトンにおいて最終的に20人中18位になったが、自国の緊迫した状況にもかかわらず、競技に集中することに全力を尽くしたそうだ。(了)
出典元:METRO:Ukrainian athlete uses Olympics spotlight to call for peace in his homeland(2/12)