ドイツで、ソーラーパネルを搭載したバスが間もなく運行開始
ドイツで、ソーラーパネルを搭載したバスが、間もなく運行する予定となり、注目を集めている。
ソーラーパネル搭載の乗用車も販売
ドイツのミュンヘンでは、斬新なソーラーバスが間もなく道路に登場し、乗客を乗せて日常的に運行される予定だという。
このバスを開発したのは、ドイツ企業の「Sono Motors」だ。同企業は、2021年に上場し、すでに家庭用蓄電システムでもあるソーラーパネル搭載の乗用車「Sion」を販売している。
そして今回、ミュンヘン交通局(MVG)との提携により、ソーラーバスを開発。公共交通機関での運行が見込まれているそうだ。
Together with @mvgMuenchen we bring solar mobility to the streets!
The first solar powered bus for MVG is about to hit Munich’s roads and will support public transportation on the way to zero submissions.
Curious? Learn more: https://t.co/eXFVMxsqpv pic.twitter.com/XydJjwLVvm— Sono Motors (@SonoMotors) March 31, 2022
通常のバスに牽引される形となる
このバスは、通常のバスに牽引される形で運行される予定で、屋根に設置された20個の太陽光発電モジュールは、2000ワット以上の電力を供給できるという。
この電力により、車両のバッテリーや暖房・空調などの電気負荷、トレーラーのステアリングシステムなどをまかなうとされている。「Sono Motors」のスポークスマンは次のように語っている。
「ディーゼルの節約に加え、電力を追加することでバッテリーのエネルギー供給が安定し、寿命が延び、メンテナンスコストも削減されます。この事例以外にも、Sono Motorsのソーラー技術は、電気バスの高電圧バッテリーをサポートするために、バス自体に組み込むことも可能です」
排ガスの削減、燃料の節約
無論、公共交通機関のバスにソーラーパネルを設置することで、燃料の節約、排出ガスの削減、公害の防止などのメリットも得られるという。
またエネルギー価格が高騰し、都市部での排ガス規制が強化される中、このソーラー技術は、公共交通機関に大きな付加価値を提供することになるそうだ。
「Sono Motors」は2016年にドイツの友人3人組によって設立された会社で、今回その技術が公共交通機関で採用されたのは初めてとされている。(了)
出典元:Good News Network:Munich’s First Solar Bus Technology Will Hit the Road to Reduce Emissions and Pollution(4/16)