ロシア軍が黒海に「イルカ部隊」を配置?米海軍研究所の衛星画像が示唆
以前、スパイとして訓練されたイルカが話題になったが、今回のウクライナ侵攻でロシア軍が実際にイルカを配備していたと報じられている。
侵攻数日前にクリミアにイルカを移動?
米海軍研究所が28日に発表した内容によると、ウクライナ侵攻の直前に、ロシア軍はクリミアのセヴァストポリ港のゲートにイルカの檻を移動させたという。
実際に今回発表された衛星写真は、ロシア軍がウクライナへ侵攻を開始する2月24日の数日前に、セヴァストポリ港の入口にイルカを移動させたことを示唆するものだとか。
イルカはロシア軍によって「対潜水艦」作戦に使用され、今回は黒海にあるロシア海軍の本部を守るため、配備されたと考えられている。
これらのイルカはクリミア国立海洋博物館で高度に訓練され、侵入してくるダイバーを撃退し、爆弾を運び、爆雷を設置することさえできると伝えられている。
Trained Russian Navy Dolphins are Protecting Black Sea Naval Base, Satellite Photos Show – USNI News Images from @Maxarhttps://t.co/VH9NeSE0WL pic.twitter.com/lLruWVEwiZ
— USNI News (@USNINews) April 27, 2022
愛を求めて逃げ出すことも
2014年、ロシアはクリミアを併合した後、イルカ部隊を掌握したという。その際、ロシア政府は、イルカがロシア側に「亡命」したと主張したそうだ。
しかし野生のイルカを訓練して、飼育することは容易なことではないらしい。
実際に2013年には、ロシアの軍用イルカの3分の2が黒海で無断欠勤(逃亡)をした。これはどうやら愛を求めてのことらしい。
軍の関係者はMailOnlineに、「彼らは海軍の演習を放棄して、情欲的な行動に出たのです。彼らは仲間を探すために泳ぎ去ったのです」と語ったそうだ。
また以前は、スパイの訓練を受けたとみられるイルカが逃げ出し、ノルウェーに現れ、人懐っこく戯れては、海に落ちたスマホを回収する姿も確認されている。(了)
出典元:MailOnline:Russia ‘deployed military DOLPHINS to protect Black Sea naval base as Ukraine invasion began’(4/28)
出典元:DW:Russia posts trained dolphins at Black Sea naval base, satellite images show(4/29)