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「ロシア軍の勢いは今後数カ月で鈍化する可能性」英情報機関が予測

「ロシア軍の勢いは今後数カ月で鈍化する可能性」英情報機関が予測
Twitter/Boris Johnson

ウクライナ東部のドンバス地方では、激しい戦闘が続いているが、イギリスの情報部は今後、ロシア軍の勢いが鈍化する可能性があると予測した。

 

「前進する勢いがない状態になる」

 

イギリスのボリス・ジョンソン首相は6月22日、ヨーロッパのメディアに対し、次のように述べたという。

 

「われわれの国防情報機関は、今後数カ月で、ロシア軍が前進する勢いがない状態に到達する可能性があると考えている。なぜならロシア軍が資源を使い果たすからだ。そして形勢を逆転させるために、ウクライナを助けなければならない。(週末にドイツで開かれる)G7サミットで、私はこのことを議論するつもりだ」

 

また記者から、ウクライナの勝利とプーチン大統領の失敗について、どう見ているかと問われたジョンソン首相は、「少なくとも2月24日以前の現状を取り戻し、その(ロシア)軍が侵攻した地域から撃退されることだ」と答えた。

 

ロシアの砲弾20発に対して、ウクライナは1発

 

しかしウクライナ東部では現状、やはりロシア軍の火力がウクライナ軍より、はるかに優っているようだ。

 

ウクライナの放送局「Hromadske」は負傷したウクライナ兵をインタビューし、ロシア軍の武器は自軍の数を大幅に上回ると語る様子を伝えた。

 

ある兵士は「ロシア軍の砲弾20発に対して、我々の砲弾は1発だ。これは砲撃用の砲弾だけの話であり、ロシア軍が我々に浴びせるクラスター弾は含まれない(言っていない)」と語っている。

 

また別の兵士も「我々は旅団と入れ替わるように陣地へ向かっていた。私たちの中隊が向かっているところ、(ロシア軍の)戦車、飛行機、ヘリコプター、ミサイルで撃たれた」と述べたという。

 

ウクライナ軍は現在も、西側諸国による軍事支援の強化を訴えている。

 

「ロシア軍と戦う用意ができている」

 

一方、フィンランド軍の司令官は22日、インタビューに答え、「攻撃されたらロシア軍と戦う用意ができている」と述べた。

 

フィンランド軍最高司令官のティモ・キヴィネン氏は「フィンランドはロシアの攻撃に備えており、万が一攻撃された場合は厳しい抵抗を行う」と語ったという。

 

またキヴィネン氏は、フィンランド人には戦う意欲があり、かなりの兵器を蓄えているとした上で、次のように述べたという。

 

「私たちは、ウクライナで行われているような戦争に備え、火力、装甲車、空軍を駆使した軍事防衛を体系的に発展させてきました。ウクライナはロシアにとって手強い相手であり、フィンランドも同様になるでしょう」(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Finland ready to fight if attacked, says general; drone causes explosion at Russian oil refinery – live(6/22)

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