NZが国境を全面開放、2020年3月のパンデミック以来、初めて
2020年3月に新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、初めてニュージーランドが国境を全面的に開放した。
クルーズ船や外国のヨットも寄港可能
ニュージーランドはこれまで厳しい新型コロナの規制を設けてきたが、今年の2月から帰国するニュージーランド人を対象に国境を再び開き、規制を徐々に緩和してきたという。
そして7月31日、ついにビザが必要な訪問者や、学生ビザを取得している人も入国できるようにし、国境再開のプロセスを終了したそうだ。
さらにニュージーランドでは、クルーズ船や外国のレジャー用ヨットも港に停泊できるようになった。
世界で最も厳しい国境管理を課す
そもそもオーストラリアとニュージーランドでは、1920年代から国民は両国間を自由に移動してきたという。
しかし2020年3月に新型コロナのパンデミックが始まって以来、ニュージーランドは世界で最も厳しい国境管理を課し、オーストラリアに住む数十万人のニュージーランド市民にとって頭痛の種となってきたそうだ。
しかも2018年半ばの時点で、オーストラリアに居住するニュージーランド出身者は推定56万8000人、4番目に大きな移民コミュニティとなっていた。
海外の旅行者にも徐々に開放
またニュージーランド人のほぼ10人に1人が観光業に直接従事しており、それが同国で最大の産業になってきたという。
2019年にニュージーランドを訪れた海外旅行者の40%はオーストラリアからの旅行者が占め、150万人にも及び、彼らは約25億ドル(約3400億円)を現地で消費したそうだ。
オーストラリアにとってもニュージーランド人の観光客の割合は多く、2019年には各国からの訪問者の中で2番目に多かったという。
ニュージーランドは観光客にも徐々に国境を開いており、まず3月にオーストラリア人に、そして5月にはアメリカ、イギリス、その他50カ国以上からの観光客に開放したそうだ。(了)
出典元:ABC net:New Zealand’s borders fully open after long pandemic closure(8/1)