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ドイツとポーランドを流れる川で魚が大量死、原因はいまだ不明

ドイツとポーランドを流れる川で魚が大量死、原因はいまだ不明
Twitter/Krzysztof J. Filipiak

ドイツとポーランドを流れる川で、魚が大量死していることから、原因究明が進められている。

 

有毒な物質が入りこんだ可能性

 

7月の末から、両国を流れるオーデル川では数千匹の魚が死に、死骸が川沿いに打ち上げられているという。

 

ポーランドとドイツの当局者は、この川で発生した魚の大量死の原因を解明しようとしているが、まだ分かっていない。

 

川の水に有毒な物質が入りこんだと考えられているが、正確な化学物質は検査してもまだ不明なままとされている。

 

回復には「何年もかかる」

 

ドイツとポーランドの当局は、このような災害に素早く反応しなかったとして、活動家たちから非難を浴びているという。

 

そのため8月12日、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、この事故への対応を巡って環境保護当局者2人を解任したそうだ。

 

モラヴィエツキ首相は、当初この問題を「局所的」なものだと想定していたが、後に「非常に大規模」であることが判明したと説明。河川が回復するには「何年もかかる」可能性があるとの見方を示した。

 

またモラヴィエツキ首相は、野生生物へのリスクを顧みず、「大量の化学廃棄物」が水路に投棄されたことを示唆している。

 

ドイツのシュテフィー・レムケ環境相も、この事故の包括的な調査を求め、当局が原因究明に「全力」で取り組んでいると述べた。

 

「きれいな川」だった

 

オーデル川は一般に、40種の国内魚の生息地として機能していた「きれいな川」と考えられてきたという。

 

しかし7月28日の時点でポーランドの漁師や釣り人から、問題が最初に報告され、その後何トンもの死んだ魚が川から回収されたそうだ

 

しかもドイツ東部のブランデンブルク州の当局者によると、検査の結果、水中の酸素濃度が上昇しており、異物の存在も示唆されたという。(了)

 

出典元:BBC:Oder river: Mystery surrounds thousands of fish deaths(8/14)

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