ドイツとポーランドを流れる川で魚が大量死、原因はいまだ不明
ドイツとポーランドを流れる川で、魚が大量死していることから、原因究明が進められている。
有毒な物質が入りこんだ可能性
7月の末から、両国を流れるオーデル川では数千匹の魚が死に、死骸が川沿いに打ち上げられているという。
ポーランドとドイツの当局者は、この川で発生した魚の大量死の原因を解明しようとしているが、まだ分かっていない。
川の水に有毒な物質が入りこんだと考えられているが、正確な化学物質は検査してもまだ不明なままとされている。
Officials are trying to work out the reason behind thousands of dead fish in the Oder river on the Poland-Germany border https://t.co/CxvXCWdoOs pic.twitter.com/y7muY0gBQW
— BBC News (World) (@BBCWorld) August 14, 2022
回復には「何年もかかる」
ドイツとポーランドの当局は、このような災害に素早く反応しなかったとして、活動家たちから非難を浴びているという。
そのため8月12日、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、この事故への対応を巡って環境保護当局者2人を解任したそうだ。
モラヴィエツキ首相は、当初この問題を「局所的」なものだと想定していたが、後に「非常に大規模」であることが判明したと説明。河川が回復するには「何年もかかる」可能性があるとの見方を示した。
またモラヴィエツキ首相は、野生生物へのリスクを顧みず、「大量の化学廃棄物」が水路に投棄されたことを示唆している。
ドイツのシュテフィー・レムケ環境相も、この事故の包括的な調査を求め、当局が原因究明に「全力」で取り組んでいると述べた。
Słowa mi się skończyły.. pic.twitter.com/NMHO5yV1NW
— Mischa Von Jadczak (@michaljadczak) August 12, 2022
Truciciel z Oławy to producent masy pocelulozowej, substancji ubocznych: dioksyn, w tym 2,3,7,8-TCDD oraz dużej ilości rtęci. To tak na wypadek gdyby laboratoria „Wód Polskich” nie wiedziały czego szukać. Wstyd. Państwo nie z tektury, ale z rybich trupów, martwych ptaków i bobrów pic.twitter.com/hWBJS6cT25
— Krzysztof J. Filipiak (@kjfilipiak) August 12, 2022
「きれいな川」だった
オーデル川は一般に、40種の国内魚の生息地として機能していた「きれいな川」と考えられてきたという。
しかし7月28日の時点でポーランドの漁師や釣り人から、問題が最初に報告され、その後何トンもの死んだ魚が川から回収されたそうだ
しかもドイツ東部のブランデンブルク州の当局者によると、検査の結果、水中の酸素濃度が上昇しており、異物の存在も示唆されたという。(了)
出典元:BBC:Oder river: Mystery surrounds thousands of fish deaths(8/14)