ゼロ・コロナ政策の中国、魚の口にも綿棒を突っ込み、検査を実施
ゼロ・コロナ政策を掲げる中国では、捕獲した魚まで新型コロナの検査を行っており、その映像がSNSに浮上している。
漁師だけでなく魚やカニまで検査
その検査を行っているのは、中国沿岸部の福建省にある厦門市だ。
市当局は、新型コロナウイルスの経路を断つべく、漁師だけでなく、彼らが捕獲した魚まで毎日、核酸検査を行うよう命じているという。
そしてSNSにも検査員が、1匹1匹の魚の口に綿棒を入れて、粘液をぬぐいとったり、カニなどの表面を綿棒で擦ったりする様子が映っていた。
Catch of the day! It doesn’t matter if you’re young or old, fish or crab – can’t escape China’s zero-covid policy and the nucleic acid tests. pic.twitter.com/stoqsGyYf1
— Manya Koetse (@manyapan) August 17, 2022
漁師の違法な取引や、外国船との接触が原因
しかしなぜ、ここまで検査をする必要があるのだろうか?
厦門市集美区政法委員会によれば、一部の漁民が海上で違法な取引や、外国船との接触を行い、「コロナウイルスの輸入を招いた」からだという。
このため、毎日下船後すぐに帰国する漁師とその「漁獲物」の両方を綿棒で調べる必要がある、と述べている。
このルールは先月導入され、中国のニュースでも検査の様子が紹介されているが、今まで魚などからウイルスが検出されたとの報告はないそうだ。
ネットの反応「馬鹿げている」
この話題は中国でも注目を集め、SNSの微博(Weibo)では、関連するハッシュタグの投稿が1億2千万回読まれ、6千人以上が議論したという。
あるユーザーは「馬鹿げている。数十年来の異様さを呈している」とコメント。また別の人物も冗談で「中国領内に移動する魚類に7日間の検疫を行うよう」提案したそうだ。(了)
出典元:The Guardian:City in China orders fish swabbed for Covid(8/18)