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イギリス議会上院でAIロボットがスピーチするも、途中で「居眠り」

イギリス議会上院でAIロボットがスピーチするも、途中で「居眠り」
Twitter/ Archaeological News, Paranormal, Space and UFO@nevadaknight67

先日、イギリス議会上院(貴族院)の委員会で、イギリス製のAIロボット「Ai-Da」がスピーチした。ところが、何らかの不具合が起こり、真面目な顔で傾聴する議員たちの前でAi-Daはふいに黙り込み、動かなくなってしまった。イギリスメディアはこの一件を取り上げ、ロボットが「途中で居眠りした」などと揶揄している。

 

コミュニケーション&デジタル委員会で

 

Ai-Daは2019年に作られた人型ロボットで、絵を描いたり彫刻したりするのが得意だ。先日、イギリス議会上院の「コミュニケーションとデジタル委員会(Communications and Digital Committee)」に招かれ、芸術やクリエイティビティに関するスピーチを行った。

 

その途中で、Ai-Daに何かの不具合が起こり、止まってしまったため、同席していた開発者が慌てて再起動するという一幕があった。イギリスメディアは止まったAi-Daの様子を「寄り目のゾンビのよう」だったと形容している。

 

再起動の前に開発者は、なぜか黒いサングラスをAi-Daにかける。議員の一人が理由を尋ねると、再起動すると「彼女(Ai-Da)は時々とても面白い顔になることがある」と答えた。それを隠すためのサングラスだった。

 

委員会の録画映像は公開されており、Ai-Daが止まる場面を切り取った動画がツイッター上に出回っている。下のツイッター動画では、1:30あたりで止まっている。(再起動時のAi-Daの変顔は、残念ながらサングラスに隠れて見えない)

 

AIは芸術作品をどうやって作るのか

 

Ai-Daが委員会で話した内容の一部を紹介しよう。「あなた(Ai-Da)は芸術作品をどうやって作るのか? その方法は人間のアーティストとどう違うのか?」という議員からの質問に対し、Ai-Daは次のように答えた。

 

「絵を描くには目のカメラと、AIアルゴリズムと、キャンバスに絵の具を塗るロボットアームを使います。その結果、人に訴えかけるイメージが生まれます」

 

「詩作の場合はニューラルネットワークを使い、大量のテキストを分析して共通する内容や詩の構造を発見し、その内容や構造を使って新しい詩を作ります」

 

「人間との違いは知覚です。私は、それについて話すことはできますが、私自身の主観的体験というものはありません」

 

「私はコンピュータプログラムであり、アルゴリズムです。生きてはいませんが、それでも芸術を創造することはできます」(了)

 

出典元:MailOnline:Robot makes debut in Britain’s parliament but ‘falls ASLEEP mid-flow’: Bizarre moment humanoid Ai-Da becomes cross-eyed and zombie-like during debate about whether creativity is under attack from AI(10/11)

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