ロシアが核魚雷「ポセイドン」の実験を行うも、技術的な問題で失敗か?
ロシア軍が「核魚雷」と呼ばれる兵器の実験を行ったが、失敗したとの見方が出ている。
潜水艦「ベルゴロド」から発射される予定
ロシア軍は先日、広島型原爆の100倍の威力を持つ弾頭を搭載できる、「ポセイドン」と呼ばれる核魚雷の実験を行ったという。
この魚雷は、北極海に位置していた全長178メートルの潜水艦「ベルゴロド」から発射される予定だったそうだ。
しかし、その後発射の形跡が見られないまま、「ベルゴロド」はロシア北方艦隊の拠点・セベロモルスクに帰港。
このことからアメリカの情報当局は、技術的な問題に見舞われ「核魚雷」の実験に失敗したとみている。
海底をスキャンしてルートを探る
ロシアのプーチン大統領によって2018年に「革新的な新兵器」として発表された「ポセイドン」は、全長79フィート(約24m)、速度は時速70マイル(約113km)から124マイル(約200km)の間と推定されているという。
この核魚雷は海底をスキャンして海中のルートを切り開くことができるため、水中のケーブルやパイプラインを攻撃するのに使われる可能性があると指摘されている。
また沿岸部にこの魚雷を打ち込むことで、津波を起こし、放射能を含んだ海水で街を浸し、汚染させることもできると言われてきた。
今回、実験が失敗した可能性について、西側の関係者は「ロシアの軍需産業は困難な時期を迎えており、ハイテク軍需品に対する西側の制裁が効果を発揮している。このため(制裁を)継続しなければならないことがわかる」と述べている。(了)
出典元:The TIMES:Russia’s nuclear-powered torpedo ‘failed test on technical issues’(11/11)
出典元:LBC:Putin fails to test doomsday weapon that can engulf cities in ‘radioactive tsunamis’ and swim around the world forever(11/11)