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イスラエル軍がガザ地区南部への侵攻を準備か?ビラを投下し、避難するよう警告

イスラエル軍がガザ地区南部への侵攻を準備か?ビラを投下し、避難するよう警告
X_Reuters

イスラエル軍がガザ地区南部の避難民に対して、ビラを投下し、軍事作戦が差し迫っていることを示した。

 

南部のハンユニスにビラを投下し警告

 

イスラエル軍は11月16日、ガザ地区南部の町、ハンユニス(Khan Younis)東部の上空からビラを投下し、パレスチナ人に対して、避難所で身の安全を守るよう警告した。

 

このビラはハンユニス周辺の地区、Bani ShuhailaやKhuza’a、Abassan、al-Qararaなどにも投下され、「過激派(ハマス)の戦闘員や陣地の近くにいる者は、命を危険にさらしている」と書かれていたという。

 

このことは、同地域で軍事作戦が差し迫っていることを示唆しているが、そもそもハンユニスには、イスラエル側の警告に従い、ガザ地区北部から避難してきた何万人ものパレスチナ人が集まっている。

 

彼らは避難所において過密な状態で身を寄せており、また食料と水も不足しているそうだ。

 

X_Shaiel Ben-Ephraim

武器を積んだ車両とトンネルを発見か?

 

イスラエル軍は11月16日、ガザ市にあるアル・シファ病院の敷地内で、大量の武器を積んだ車両と、トンネルを発見したと発表した。

 

下はイスラエル政府のオフィル・ゲンデルマン報道官が投稿した、トンネルの入口と思われる映像。

 

 

またイスラエル軍は15日にもアル・シファ病院内で武器を発見したと主張したが、「ハマス」とガザ地区の保健当局は、この病院が司令部だったという疑惑を強く否定。イスラエル軍が、病院内で武器を発見していないと主張している。

 

また人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」も、イスラエル軍が15日に公開した病院内での武器の映像について、「戦争法で保護されている病院を攻撃することを正当化するには、十分ではない」と述べたという。

 

ガザ全域で停電、通信も遮断

 

さらにイスラエル軍は、アル・シファ病院だけではなく、他の病院も攻撃しているらしく、ガザ北部にあるインドネシア病院は完全に閉鎖され、緊急に手術が必要な約45人の患者が受付エリアに取り残されているという。

 

またパレスチナ赤新月社(PRCS)が16日に発表した内容によれば、アル・アハリ病院は現在イスラエル軍の戦車によって包囲されており、同病院で「暴力的な攻撃が進行中」だという。

 

16日の夜には、ガザ地区全域で燃料不足のために停電が起き、すべての通信が遮断され、人道支援物資輸送の管理や調整が不可能になったそうだ。

 

燃料についてはイスラエル側が、ガザ地区への一部搬入を認めたが、その量は少なく、現在も足りていない状態が続いている。

 

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の事務局長は、今回の停電や通信遮断について、「ガザでの人道支援活動を『絞め殺す』意図的な試みがあったと確信している」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Gaza civilians ‘face immediate possibility of starvation’ amid looming end to aid deliveries(11/16)

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