BBCがジャニー喜多川氏の性的虐待について報道、ネットの反応とは?
3月7日、BBCニュース・ジャパンは、2019年に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏の性的虐待について報じた。
被害に遭った男性の話も紹介
その記事では、まずジャニー喜多川氏が「日本のアイドル文化を作り上げた立役者だった」と紹介。
また「喜多川氏が創設した男性のみのタレント事務所『ジャニーズ事務所』は、人気男性アイドルグループを次々と世に送り出した」とし、「『チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物』としてギネス世界記録にも認定された」と伝えている。
しかし「喜多川氏には性的搾取の疑惑が、常につきまとっており、全国的な報道機関が取り上げ、その一部は民事裁判で認定された」とし、にも関わらず「今なお崇拝されている」と伝えている。
さらにBBCは長年、喜多川氏により10代の少年たちがどのように性的に搾取されてきたのかを取材してきたとし、記事でも被害に遭った男性の話を細かく紹介している。詳しくはBBCジャパンの記事をご覧いただきたい。
BBCニュース – 加害が明るみに……それでも崇拝され 日本ポップス界の「捕食者」https://t.co/xoyVeGJ5mf
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) March 6, 2023
ツイッターに寄せられた意見とは?
この記事のタイトルは「加害が明るみに……それでも崇拝され 日本ポップス界の『捕食者』」。
記事のリンクも3月7日にツイッターに投稿され、8日午前中の段階で、リツイートは7165件、引用リツイートは978件、「いいね」は1.5万件も寄せられている。
そしてツイッターにも、様々な日本人ユーザーのコメントが寄せられた。まず目につくのは、「今更?」や「知っていた」という意見だ。
実際にあるユーザーは「結構有名な話。えっ!今!?って感じ」とコメントしている。
また「これがあって、前からジャニーズ好きじゃなかったけど、 テレビでジャニーズの人見るたびに 『この子も被害にあってるんだろうなぁ』 と思ってしまって痛々しくみえる」といったコメントも寄せられた。
その一方で、海外の性的虐待事件と比較する人もいた。あるユーザーは「カトリック教会の少年虐待事件もひどかったなあ」とコメント。
さらに「日本のハーヴェイ・ワインスタイン(性加害で懲役39年)日本では音楽界の功労者、だったら間違いなく刑務所で亡くなっていた方でしょうね」といった意見も寄せられた。
一方、日本のメディアへの不信感を露わにするコメントも、数多く寄せられている。
「お昼のワイドショーこの問題取り上げてくれ〜」
「TV局は(この報道について)ガン無視だろうな」
「日本のテレビでは絶対にやらない 。これが自分が日本のテレビメディアを信用していない理由の一つ」
「週刊文春、文藝春秋など、すっぱ抜いたが、この記事にもある通り、ジャニーズからの恩恵(視聴率がとれるなど)を受けたいがために、日本では大々的に報道はされてこなかった」
「多分、十中八九メディアも取り上げないんだろうし、Twitterのトレンドにも入らないんでしょうね」
「記事の通り、現在もジャニーズ事務所はメディアと蜜月関係にあります。 現所属中のグループが悔しそうに退所を語る映像をファンは見ていますが、この事実を日本メディアは報じようとしません。退所理由をすり替え、事務所を擁護するばかりです」
「海外に大々的に取り上げられてやっと日本のメディアも動き出すんでしょうか?動いてほしいけどそれでも情けないです。日本のメディアは自浄作用ないのかと…」
「本当にどっこもニュースでこの話出なくてドン引きしたよ!ZIPもスッキリも毎朝見るのに天気予報以外鬱陶しくなるね」
「真実なら日本でも忖度なしで放送してほしいです」
他にも、性的虐待について、さまざまな意見が寄せられている。
「これパンドラの箱扱いでタブー視されてたよね。デビューしたいなら夜をお供にとかマジ拷問」
「おぞましい」
「吐き気がする」
「捕食者エンターテインメント」
「大人が誰一人、子供を守ろうとしない地獄」
「えぐい。うっすら知っていたかも。ファンでもないし余り考えることなく来てしまった」
「悲しすぎる。どうにかしてジャニー氏が性犯罪者として断罪される未来を作りたい」
この記事の内容は、ドキュメンタリー番組としてイギリス国内でも放送されたという。(了)
出典元:BBC NEWSジャパン:加害が明るみに……それでも崇拝され 日本ポップス界の「捕食者」(3/7)